【セントポーリア賞】ドゥレッツァ 父に続く 新馬からコンビのルメール大絶賛「能力高い」

2023年1月24日 05:29

父子Vでクラシックに名乗りを上げたいドゥレッツァ(撮影・郡司 修)

 今週から冬の東京開催が幕を開ける。日曜9Rでは、東京で30年以上も続く3歳1勝クラスのセントポーリア賞(芝1800メートル)が行われる。15年に皐月賞、ダービーの2冠を達成したドゥラメンテを父に持つドゥレッツァ(牡3=尾関)が名手ルメールとのコンビで連勝を狙う。また中京では、土曜9Rの白梅賞(芝1600メートル)にエアメテオラ(牡3=池添学、父ゴールデンセンツ)がエントリー。こちらも前走Vで勢い十分だ。

 優勝馬にオフサイドトラップ(94年)やジェニュイン(95年)。2着馬にもシンボリクリスエス(02年)など、後のG1馬が名を連ねているセントポーリア賞は、今年も東西からクラシックを狙う逸材がエントリー。東のドゥレッツァもその1頭だ。1番人気に推された昨年9月中山新馬戦(芝2000メートル)こそ3着だったが、続く11月東京未勝利戦(同)で5番手から力強く伸び、初Vを飾った。上がり3F33秒4はメンバー最速。鞍上のルメールは「長くいい脚を使いました。先頭に立って物見をしているぐらい。持っている能力はとても高いです」と称賛した。さらに、管理する尾関師は「学習能力が高い馬。1回目より2回目の方がレース内容が良くなりました」と評価する。

 前走後は放牧で充電を図った。先週19日はWコースで6F82秒9~1F11秒7(強め)。併せ馬でしっかりと負荷をかけた。実戦同様、体を大きく使って躍動感たっぷりに駆け抜けた。指揮官は「徐々に良くなっていて、これからの馬です。今週の追い切りで変わってくれないかな」と伸びしろを感じている。

 父ドゥラメンテは15年セントポーリア賞を5馬身差圧勝という衝撃の内容で制しており、同年皐月賞&ダービーの2冠を勝ち取った。同師は「(1F短縮して)ここで1800メートルを使うのは先々を考えて。ある程度、距離は持つタイプ。上のクラスではスピードが必要なので、いい経験になればと思って使います」と速力強化も念頭に置いたレース選択だ。新馬からのルメールとの継続コンビ。父譲りの強じんな瞬発力で強力関西馬を打破できれば、父と同じクラシック制覇の夢は大きく広がる。

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