【高松宮記念】シルクロードS制覇×4歳牝馬 ナムラクレア有力
2023年3月21日 05:18 春のG1シリーズが到来した。過去10年の傾向から勝ち馬を探る「G1データ王」も今週から始動する。開幕を飾るのは桶狭間を舞台にした電撃スプリント決戦「第53回高松宮記念」。さまざまな角度から分析して導き出したV候補は、悲願のG1制覇を狙うあの馬だ。
【前走レース】最も好成績はシルクロードSで、次いで阪急杯。オーシャンS組は昨年ナランフレグが優勝したが、トータルの傾向では劣勢。香港スプリント組が【1・0・1・1】で、勝った日本馬のステップはこの4パターンのみ。他路線組は2着4回止まり。
【前走着順】前哨戦で連対した馬が、本番でもきっちり結果を残している。前走で掲示板(5着以内)を確保していなかった馬の連対は19年Vミスターメロディ→2着セイウンコウセイの2頭のみ。前走7着に敗れたウインマーベル、グレナディアガーズは実績上位だが割り引き必要。
【距離実績】優勝した日本馬9頭のうち、7頭が芝1200メートルの重賞で連対歴があった。残る2頭(14年コパノリチャード、19年ミスターメロディ)は芝1200メートル自体が初挑戦だった。1400~1500メートルで4連勝中のアグリは芝6F【0・0・0・1】。電撃G1の激しい流れに対応できるかは未知数だ。
【間隔】前年12月以降に出走していない馬は馬券に絡んでいない。ピクシーナイトはG1勝ち(スプリンターズS)の実績馬だが、21年香港スプリント(競走中止)以来、1年3カ月ぶりの実戦。
【性齢】4歳【3・2・3・30】、5歳【4・3・3・36】、6歳【2・5・3・33】。7歳以上は急激に好走率が下がり【1・0・1・50】。しかも唯一の優勝は香港馬エアロヴェロシティ。軸も相手も4~6歳のセレクトが基本。性別は牡馬(セン馬含む)【9・5・7・101】に対し牝馬【1・5・3・43】。直近は3年連続で牝馬が連対中。
【結論】データが導いたV候補はナムラクレア。最重要ステップのシルクロードSの勝ち馬で、しかも今年は同じ舞台の中京開催。前走はハンデ56・5キロを背負って牡馬相手に快勝。定量56キロに戻るのも好条件だ。(データ班)