【桜花賞】ドゥーラ 陣営の工夫でガラリ一変期待

2023年4月5日 05:29

ドゥーラ(撮影・亀井 直樹)

 【G1ドキュメント・栗東=4日】火曜の栗東は雲一つない青空が広がり、絶好の取材日和だった。馬場開門直後、CWコースから坂路に向かったのが昨年の札幌2歳S覇者ドゥーラ。ポカポカ陽気に包まれ、ゆっくりと気持ち良さそうに駆け上がる。きょう5日の追い切りに備え、軽めの調整で厩舎に戻った。高橋康師は「ここまで順調にメニューを消化できているし、状態は良さそう」と納得の笑みだ。

 昨夏に札幌芝1800メートルの未勝利で、のちのホープフルS覇者ドゥラエレーデを下して初勝利。続く札幌2歳Sで重賞初制覇を飾った。気持ちの強い馬で、デビューからトライアビット着用で競馬を教え込んだ。一般的なリングハミよりも当たりが柔らかく、ハミが口に収まりやすい。リラックスさせて冷静に走らせる効果がある。「力む面があるので、それを少しでも改善させようと思って」と説明。「普段のフラットワーク(準備運動)から大事にして、少しずつ(走りのバランス、折り合い面は)良くなっている」と続けた。

 前哨戦のチューリップ賞は好スタートを決めたが最初の3コーナーに入るまでにズルズル後退して道中11番手から。気性面を考慮して慎重になり過ぎた。直線は他馬との接触があり、不完全燃焼の15着。出遅れが響いた前々走・阪神JF6着を含め、不運な敗戦が続く。それでも実戦を重ね、着実に精神面は成長している。「トライアビットからノーマルのハミに替える。これまでの調整でハミの取り方を馬が理解してくれていると思うし、ある程度は前進気勢が出るはず」。ここ2走とは違い、序盤からポジションを取りに行く姿勢。3度目のマイル起用でガラリ一変があるのでは…と田村は期待している。

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