【書く書くしかじか】京都競馬場ついでに観光は、おけいはん

2023年4月19日 10:10

一部の電車は来月28日まで「京都競馬場グランドオープン」のPRヘッドマークを掲出して運行

 ▼日々トレセンや競馬場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は大阪本社の小林篤尚(46)が担当する。22日に京都競馬場がグランドオープン。本場へのメインアクセスとなる京阪電車にスポットを当てた。

 京都競馬は改修工事のため20年11月から休催、約2年半ぶりにレースを迎える。競馬場へのメインアクセスとなるのは京阪電車。最寄りの淀駅からは雨にぬれることなく、徒歩数分でスタンドに入れる。久々の開催へ向け、京阪電気鉄道広報部の川原田留可さんに話を聞いた。「レースが開催されていた時は数万人の方に利用していただいていました。久しぶりににぎわいが戻って、うれしいです。皆さまに安心して、快適にご利用いただけるように、お迎えしたいと思います」とグランドオープンを心待ちにしていた。

 京阪電車と京都競馬の関わりは深い。開催日の土曜、日曜には淀駅に快速急行と急行が臨時停車していた。リニューアル後も継続が決定。年に1度行われる京阪杯は56年の京都特別競走が前身で、61年から今の名称になった。京阪からは記念杯と記念品が贈呈されている。臨時列車としては過去に“ターフィー号”を運行。99年に始まったがダイヤ変更により運行が難しくなり、惜しまれつつ終了した。「ターフィーのヘッドマークを出し、車内放送を利用して競馬初心者に対するレクチャーや予想を行っていました」と振り返る。競馬場へ行く車内で予想が聞ける、斬新な企画だった。

 京都競馬場の松田恵作場長はリニューアルにあたり「京都観光の目的地の一つとなれるよう、さらに進化を続けていきたい」と力強く語った。観光とのセットでオススメしたいのが“京阪電車 京都1日観光チケット”だ。出町柳駅~石清水八幡宮駅、宇治線、石清水八幡宮参道ケーブルが1日乗り降り自由。競馬場がある淀駅は京都方面から来ると石清水八幡宮駅の一つ手前で、土日も使える。

 川原田さんは「沿線には伏見稲荷をはじめ、京都の有名な観光地がたくさんあります。当日も購入いただけますが、オンラインの方が少し安くなっています」とPR。当日発売は大人1000円。ネットでの事前購入だと800円でお得だ。競馬と合わせて、たっぷりと京都の良さを満喫できる。京都競馬は気候のいい時期の開催が多い。陽光うららか、新しい景色を見に行っていただければと思う。

 ◇小林 篤尚(こばやし・あつひさ)1977年(昭52)3月31日生まれ、大阪府枚方市出身の46歳。足かけ30年以上、京阪電車を利用。ひらかたパークの見える病院で生を受け、学歴も寝屋川高→龍谷大と車窓から見える場所でまとめた。

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