【天皇賞・春】タイトルホルダー断然主役 全5項目で“満点回答”

2023年4月25日 05:18

前走の4角順位別成績

 過去10年のデータから勝ち馬を探し出す「G1データ王」。春のG1シリーズは高松宮記念、桜花賞、皐月賞と推奨馬が馬券に絡んでいる。G1がなかった先週のマイラーズCもデータ班は◎シュネルマイスターでズバリ。今年から京都開催に戻る「第167回天皇賞・春」もズバッと斬る!

 (1)前走
 前走G2以上に出走していることが最低条件。G3出走馬は【0・1・1・20】、重賞以外となると【0・0・0・11】と壊滅的な成績となっている。レース別では日経賞組が【4・2・3・43】と強い。15~19年は1頭も馬券に絡めない不振の時期もあったが、ワールドプレミア(21年)、タイトルホルダー(22年)の連覇など近年は活躍が目立つ。阪神大賞典組も【2・4・4・47】と安定。注目は大阪杯組。頭数こそ少ないが、G2時代も含めると【2・1・0・6】と高い勝率を誇る。

 (2)近況
 前走で5着以内、つまり掲示板を確保していることが絶対条件。6着以下に敗れていた馬は【0・2・0・47】と厳しい。巻き返しに成功したのはカレンミロティック(16年2着)、シュヴァルグラン(18年2着)の2頭でともに前年の天皇賞・春で馬券圏内に好走していた。日経賞9着のアスクビクターモアにとっては厳しいデータだ。前走着順別では1着馬が【5・6・4・23】と勝率、3着内率で他を圧倒。同2着【2・1・3・23】も悪くはないが、基本的には前走勝っている馬が好走傾向。

 (3)種牡馬
 ステイゴールド産駒が【4・1・1・11】で「とりあえず買う」の域。ただし、オルフェーヴル産駒はステイゴールドの孫にあたるが【0・0・0・8】と相性が悪い。逆に、キングカメハメハ産駒は【0・0・0・16】と振るわないが、昨年は孫にあたるドゥラメンテ産駒タイトルホルダー、リオンディーズ産駒テーオーロイヤルが1、3着と好走した。ディープインパクト産駒にとっては“鬼門”だった天皇賞・春だが、近年の活躍が目覚ましく【3・2・2・20】と好数字といえるレベルまで成績が良化した。ハーツクライ産駒は【0・5・2・16】でヒモとしては優秀。

 (4)脚質
 長丁場で直線一気はほぼ不可能。前走の4角順位が重要なファクターとなる。特筆すべきは4角7番手以下だった62頭から勝ち馬が出ていない点。勝ちきるためにはステップレースで機動力を示している必要がある。また、前走の上がり順位別では1位が【5・4・3・20】と抜けており、前走で4角6番手以内かつ上がり1位だったタイトルホルダー、ジャスティンパレス、エンドロールは大きく加点したい。

 (5)実績
 菊花賞馬が10年で7勝。他の3勝は13、14年連覇のフェノーメノと、菊花賞2着馬レインボーラインによるもの。いずれも長距離に実績があった。菊花賞での好走歴、2500メートル以上の重賞V歴がなければ盾の栄冠を手に入れるのは難しい。

 結論
 5項目いずれもケチがつけられないタイトルホルダーが断然の首位候補。仁川から淀へ舞台を移しての連覇が濃厚だ。ジャスティンパレスも減点材料が見当たらず、好走確率は高い。穴候補なら、阪神大賞典で逃げて4着のステイゴールド産駒アフリカンゴールド。同型は多いが、データ上は買い要素しかない。(データ班)
 

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