【香港・G1クイーンエリザベス2世C】ダノンザキッド順調!直線手応え
2023年4月28日 05:10 日本から4頭が参戦する香港チャンピオンズデー(30日)は27日、出走馬と枠順が確定した。安田隆厩舎2頭はこの日、シャティン芝コースで追い切りを消化。クイーンエリザベス2世Cのダノンザキッド、チェアマンズスプリントプライズのアグリと、ともに元気いっぱい。JRAはこの2鞍の馬券を発売する。
4カ月前の経験が生きている。ダノンザキッドは昨年12月の香港C2着以来、2度目のシャティン滞在。すっかり環境になじんで落ち着き払っている。追い切りは安田助手を背に芝コースへ。人馬の呼吸はぴったり。3~4角の中間からピッチを上げ、直線は余力たっぷりの手応えで脚を伸ばし、4F57秒0~2F26秒0を刻んだ。
オーバーワークを避けつつ、適度な負荷をかける絶妙なさじ加減。前走・大阪杯3着後、検疫と空輸を挟んで順調に乗り込みを重ねている。安田助手は「去年(香港C)と同様、軽め。追い切りをやる、やらないというより、その時の雰囲気で決まるところがある。カッカして燃えている時は中山記念(2走前11着)の時のように走れなくなってしまう。今は落ち着きがあるのでエキサイトさせないように調整しました」と意図を明かした。
初の海外遠征となった昨年の香港Cはスタートで後手に回ったが、仕掛けて中団へ。4角手前で馬群の中から脚を伸ばし、2着に好走した。「強い相手に、いい脚を見せてくれました。(香港に来ると)明らかに落ち着きが違うし、この土地が好きなんだと思います。(日本の)洋芝に似ていて、少し時計がかかるのも合っている要因かなと思います」と分析する。
調教後、シャティンのパドックで枠順抽選会が行われ、トリを飾る7番目の抽選で大外7番枠。「外側に馬がいないことで両サイドにゲートボーイが付いていないのは良かった」と前向きに捉えている。安田隆厩舎は12&13年にロードカナロア、20年はダノンスマッシュで香港スプリントを制覇。シャティンの調整法、コースを熟知している。20年ホープフルS以来の勝利へ。準備は整った。