【七夕賞】カッチー エヒトで連覇だ!「体調が結果につながるタイプ。体調が良ければ…」

2023年7月7日 05:30

田中勝春

 夏だ!七夕だ!!カッチーだ!!!「第59回七夕賞」(9日、福島)で歴代最多タイの同レース4勝を目指すのが田中勝春騎手(52)。木曜追いで坂路4F50秒4の好時計をマークした昨年の優勝馬エヒトとのコンビで、岡部幸雄元騎手の最多記録に並ぶか。夏に強いベテランジョッキーの胸の内に迫った。

 ――エヒトとのコンビに七夕賞連覇が懸かるが…。
 「昨年の七夕賞では思い通りのレースができた。流れが速くても自分からハミを取ってついていけたし、直線に向いてから反応も良かった。その後の阪神(チャレンジC3着)、中山(AJC杯2着)は負けたけどいいレースだったし、コースを選ばない馬だと思う」

 ――岡部さんの七夕賞最多4勝に並ぶチャンス?
 「岡部さんの記録に並ぶなんておこがましいけど、チャンスはある馬だからね。体調が結果につながるタイプ。体調が良ければ…。あとはハンデ。昨年から4キロ増の58キロがどうかだね」

 ――「重ハンデを克服するポイントは馬体重よりもキ甲のつくりだ」。30年前にそう教えてくれたよね。隣で横山典騎手も感心しながら聞いていた。
 「俺、そんなこと言ったかなあ(笑い)。ともあれ、力をつけているとは思う。昨年の七夕賞時はやっこい(緩い)感じだったけど、その後、だいぶしっかりしてきた。AJC杯も重量(57キロ)背負っていいレースしているからね」

 ――今週末の福島は雨予報だが、道悪はこなせる?
 「重たい馬場も不得手ではないけど、道悪になるとハンデの軽い馬が飛んでくるから。何とも言えないな」

 ――ところで、騎手として長く活躍する秘けつは?
 「そんなに活躍してないけど、筋肉は鍛えている」

 ――人知れずジム通い?
 「いや、馬乗りの筋肉は馬に乗って鍛えること。ジムで筋トレもいいけど、使えない筋肉を付けてもさほど意味がないと思う。ゴルフや野球選手の体づくりは素振りが基本でしょう。スイングの邪魔になる筋肉なら付けない方がいい。騎手の体づくりも同じ」

 ――日々の騎乗が大切?
 「数より質。漫然と10頭乗るより1頭でも集中して。どの筋肉がどう使われるのか、意識しながらいいフォームで乗ればいい筋肉ができる。バランス良く乗れば馬にも負担が掛からない」

 ――ところで、若手騎手の頃から夏には強いね。
 「夏になると調子が上がる。体質だね。暑くなると、海水浴に行った子供みたいにテンションが上がる(笑い)。夏男が七夕男にもなれるように頑張ります」

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