エヴァンスウィート 土曜中京芝1600メートルで初陣 おなじみ佐々木主浩氏の血統

2023年7月18日 05:30

エヴァンスウィート

 中京の最終週に良血がベールを脱ぐ。土曜の芝1600メートル戦でエヴァンスウィート(牝=友道、父スワーヴリチャード)がデビューを迎える。きょうだいに3頭のG1ホースを持つ素質馬。管理する友道師は夏の中京新馬戦で目下、11走連続馬券絡みと“ドル箱”にしている。夏の尾張から翼を広げた先輩たちを追って、第一歩を踏み出す。

 友道厩舎ゆかりの良血がデビュー戦を迎える。エヴァンスウィートは22日の中京芝1600メートルを坂井で出走を予定している。

 1週前追い切りは芝コースでホペロア(3歳未勝利)と併せ馬。相手を追いかける形から直線で並びかけ、ピッチの利いたフットワークで併入した。ビシッと負荷をかけられて、6F80秒5~1F11秒2をマーク。友道師は「小さいけどパワーがありますし、走るフォームは大きいですね。動きに関しては小さい馬ということを感じさせません。普段はおっとりとしています。走らせていいタイプですね」と説明。1カ月かけて、順調に攻めを消化してきた。

 きょうだいには3頭のG1ホースがいる。半兄シュヴァルグランは17年にジャパンCを制した。半姉ヴィブロスは16年に秋華賞を勝ち、翌春のドバイターフで優勝。半姉ヴィルシーナは13、14年とヴィクトリアMを連覇。輝かしい実績を打ち立てた。新種牡馬の父スワーヴリチャードも快勝な滑り出し。JRAで【43310】で勝率20%、複勝率ベースでは50%と確実に上位へ顔をのぞかせる。
 友道厩舎は夏の中京新馬で目下、11走連続で馬券に絡んでいる。花田助手は「そうなんですよね。追い切りは順調に消化できていますし、ここまで問題なく来ています。血統的にも楽しみです」と期待を寄せた。

 オーナーはハマの大魔神こと佐々木主浩氏。このブラッドラインをずっと所有している。11日に行われたメジャーリーグのオールスターではセレモニーに参加。01年以来22年ぶりのシアトル開催で、当時の球宴メンバーとして紹介された。球界でも競馬界でもまだまだ存在感を見せる。1歳上の半兄グランヴィノスも新馬戦を勝ち上がり。父の勢いもミックスさせて、華麗なる第一歩を記す。

 《夏の中京新馬戦はお任せ》
 友道厩舎は夏の中京新馬戦で実に11走連続で馬券に絡んでいる。16年7月24日のアドマイヤミヤビ(2着)から足かけ8年。その中から6頭の重賞ウイナーが誕生。18年のダービー馬ワグネリアンも新馬戦は夏の中京だった。そこから3連勝で東スポ杯2歳Sを制した。アドマイヤマーズは19年にNHKマイルCと香港マイルV。ジュンライトボルトは新馬戦こそ3着だったが、昨年のチャンピオンズCで勝利。ダートで凱旋する形となった。

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