【アイビスSD】菜七子VS聖奈 女性騎手初のJRA重賞2勝目へ2年連続対決!

2023年7月28日 05:30

チェアリングソングに騎乗する藤田菜七子とメディーヴァルに騎乗する今村聖奈(右)

 「第23回アイビスSD」ではチェアリングソングの藤田菜七子(25)と、メディーヴァルの今村聖奈(19)が激突。2年連続の対決となり、同日に女性騎手3人がJRA重賞に騎乗するのは初。

 真夏の電撃戦に感謝の気持ちをぶつける。今週のアイビスSDで昨年のCBC賞に続く2度目の重賞Vを狙う今村。口にするのは「恩返し」だった。コンビを組む自厩舎のメディーヴァルには「成長させてくれた馬」と特別な思い入れがある。

 「厩舎実習の時から乗せてもらって乗り味の良さと能力は感じていました。どうすれば、この馬は良くなるのか?考える機会を与えてもらった」と振り返る。レースには初騎乗になるが幾度となく調教に騎乗し気心知れた間柄。最終追いの併せ馬も両者の気持ちが見事にシンクロしていた。

 「厩舎のバックアップには感謝しかありません。期待に応えられるよう、結果で少しでも恩返しできれば」。“千直”コース相性の良さを見せた3走前の韋駄天Sだが、勝ち時計は56秒5と遅い。重賞の壁はあるが、最高の騎乗を見せることこそが彼女の成長を示す最高の恩返しだ。

 チェアリングソングで2度目のJRA重賞制覇を狙う菜七子は、5年連続のアイビスSD騎乗。「重賞に乗せていただいてありがたいです。いい結果を出せるように頑張りたいです」と意気込んでいる。6歳になった同馬とは25戦ぶりのコンビ復活。新潟での2歳未勝利戦を勝った時に騎乗していたのが菜七子だった。

 最終追いで久々に手綱を取り「準備運動から雰囲気が良さそうでした。体調がいいから予定より少し時計が速くなった(ウッド5F67秒9)。以前から素直で乗りやすい馬でしたが、古馬になって力をつけているのを感じました」と成長を感じ取っていた。菜七子にとって新潟はドル箱。JRA通算153勝のうち68勝を挙げており、19年には年間リーディングを獲ったこともある。千直も重賞制覇こそないものの、11勝を挙げている得意舞台。「いい枠を引ければ、チャンスはあると思います」。女性騎手初のJRA重賞2勝目は譲らない。 

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