愛チャンピオンSで復権のオーギュストロダン、次走は米BCターフが有力 ブックメーカー2番人気

2023年9月10日 12:39

オーギュストロダンとムーア(ロイター)

 アイルランドG1愛チャンピオンS(芝2000メートル)は9日、首都ダブリン近郊のレパーズタウン競馬場で8頭で争われ、ムーア騎乗で1番人気に支持されたディープインパクト産駒の英愛ダービー馬オーギュストロダン(牡3=愛A・オブライエン)が道中3番手から直線の追い比べで逃げ粘る僚馬ルクセンブルクを半馬身差で捉え、4度目のG1制覇を飾った。良馬場で勝ち時計2分2秒68。最下位10着に敗れた前走・キングジョージ6世&クイーンエリザベスSから中5週で即、巻き返した。

 レース後、地元メディアのインタビューに応じたムーアは「美しくバランスの取れた馬で、いい馬場でやれることが重要。最高のパフォーマンスを見せられてうれしい。古馬が相手でも勝てる馬だと証明してくれた」と相棒を称えた。

 今季限りで引退、種牡馬入りプランがあり、次走の選択が注目される。米サラブレッドデイリーニュース紙欧州版はブリーダーズカップターフ(11月4日、サンタアニタパーク芝2400メートル)が有力と報道。A・オブライエン師は「凱旋門賞(10月1日、パリロンシャン芝2400メートル)は軟らかい馬場になることが多いし、たぶん行かない。オーナーサイドはブリーダーズカップに興味がある」と米遠征を見据えた。

 愛チャンピオンSを受けて大手ブックメーカー各社はブリーダーズカップターフのオッズを修正。英コーラル社は3.5倍のモスターダフ(牡5=英J&T・ゴスデン)に次ぐ2番人気、6倍に設定している。

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