【スプリンターズS】ナムラクレア 主役不在の混戦も実績で一歩リード ここは千載一遇のチャンス
2023年9月25日 05:30 今週は秋のG1シリーズが開幕。中山で行われる秋の短距離王決定戦「第57回スプリンターズS」は主役不在の現スプリント界を象徴するような混戦メンバー。そんな中、一歩リードするのは前走キーンランドCで重賞4勝目を挙げたナムラクレア。今春の高松宮記念(2着)でも優勝馬ファストフォースと1馬身差の接戦を演じ、悲願のG1初制覇は目前だ。
昨年のスプリンターズS優勝馬ジャンダルム、今春の高松宮記念Vファストフォースは既に引退。現在のスプリント界は主役なき群雄割拠。勢いも重要なファクターとなってくる。
悲願のG1初制覇を目指すナムラクレアは千載一遇のチャンスだ。2歳夏の小倉2歳S制覇からスプリント界を引っ張り、前走・キーンランドCは重馬場を乗り越え、芝1200メートル重賞4勝目。勢いも最高潮だ。2番人気に推された昨年のスプリンターズS(5着=9番枠)は内有利の馬場。先着を許した4頭は全てクレアより内枠で「枠」に泣いた形。それでも優勝馬ジャンダルムとは0秒2差だった。今春の高松宮記念(2着)で地力アップを証明。展開不問で馬場状態も問わないレース巧者。気心の知れた浜中とのコンビで悲願成就の期待が膨らむ。
勢いではサマースプリント王者のジャスパークローネも負けない。CBC賞→北九州記念と逃げ切り2連発。中山芝1200メートルも【2・0・1・0】と抜群の実績だ。前哨戦セントウルSを逃げ切ったテイエムスパーダも有力。関東勢では函館スプリントS→キーンランドC連続3着のトウシンマカオ、昨年の2着馬ウインマーベル、同3着ナランフレグも侮れない存在だ。
≪燃える浜中≫
スプリント重賞4勝の実績を誇るナムラクレアはG16度目の挑戦。21日の1週前追いは主戦・浜中が騎乗し、CWコースで6F81秒8~1F11秒3で上々の伸び脚を見せた。コンビ成績【4・3・2・3】で気心も知れている浜中は「想定通りの時計で反応も良かった。後は当日の馬場傾向をしっかり見極めて乗りたい。実力的には(G1を)勝てる馬。無事に本番を迎えたい」と悲願成就に燃えている。