【スプリンターズS】マッドクールが来る!前2頭見ながら絶好ポジション

2023年9月30日 05:20

マッドクール

 今秋もG1予想企画「展開王」が登場。数多くある予想ファクターの中から、展開面にスポットを当てて勝ち馬をあぶり出していく。電撃の6F決定戦「スプリンターズS」を担当するのは、東京本社の鈴木悠貴記者。導き出した狙い馬は、自在性が高く中山で勝ち鞍のあるあの先行馬だ。

 ペースによって結果がガラリと変わるスプリント戦。基本的には前有利だが、先行争いが激化すると息が入らないまま直線を迎え、途端に差し決着となる。特に中山はスタートしてから下り坂。騎手が思ってる以上に速いラップを刻んでいるケースも多い。実力馬が集まるG1でも例外なく、“テン”に注目して予想を組み立てていきたい。

 ハナ争いはテイエムスパーダとジャスパークローネ。2頭の前走のラップを見ると、案外ペースは速くならないかもしれない。セントウルSは最初の3F33秒5、北九州記念は同32秒9。ともに高速馬場だったことを考慮すれば、そこまで速い数字ではない。思っているほど二の脚は速くないし、まして今回はともに重量1キロ増。前走より出していけるとは考えづらい。

 テイエムスパーダに騎乗する富田の「他にも速い馬が多いし、枠順の影響もあるので、どうなるかは分からない」という発言も気になるところ。スタート力はジャスパークローネに分がある上に、テイエムスパーダは4角2番手でも2勝を挙げていることを考えれば、ジャスパークローネ→テイエムスパーダの隊列がすんなり決まってもおかしくない。

 そういう状況下で絶好のポジションは、前2頭を見ながら運べる3番手。スタートが速く自在に運べるマッドクールが有利だ。評価したいのは2走前の春雷S。最重量ハンデ(57・5キロ)を背負いながら楽に2番手追走。直線の急坂も苦にせず、のちに函館スプリントSを制したキミワクイーンの猛追を抑えた。前走CBC賞9着は夏負けと酷量(58・5キロ)の影響が大きく度外視。1分6秒台の持ち時計があり、高速馬場にも対応可能だ。展開利が大きい4歳牡馬が新スプリント王の座を射止める。(10)から。 

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