【サウジアラビアRC】シュトラウス成長の秋!平常心で馬なりラスト1F11秒3

2023年10月5日 05:18

ウッドチップコースで追い切るシュトラウス(撮影・郡司 修)

 「第9回サウジアラビアRC」(7日、東京)のシュトラウスは、美浦Wコースで精神的な成長をアピールした。

 “暴れん坊”の姿はもうなかった。シュトラウスの最終リハはWコース単走。スタートから鞍上の手は一切動かず、我慢の利いた走り。直線でも爆発力を内に秘めたまま、ゴール板を悠々駆け抜けた。全体時計こそ4F51秒6と目立たなかったが、ラスト1Fは馬なりで11秒3をマーク。余力十分の動きで本番に備えた。

 放牧先の牧場で周りの馬に左右されない走りを練習。その効果で、折り合いを欠くことが多かった新馬戦前の調教とは一変した。武井師は「少しまだ物見をするところはあるが、平常心でいられている。普通の馬にとっては小さなことだが、この馬にとっては大きな進歩。課題を克服してくれています」と成長を実感している。

 精神面が大人になり、狙い通りの稽古ができている。同じくWコース単走だった日曜(1日)は、直線少し促してラスト1F11秒0と抜群の伸び。「今までしっかり体を動かしたことがなかったので動かしました」と武井師は意図を説明する。続けて「しっかりやったことで気合が入った。調教をやるたびに良くなっているし、今日もラスト1F11秒0を切るくらいの勢いでしたから」と満足のいく調教過程に頬を緩めた。

 東京マイルの新馬戦は9馬身差の圧勝。「体力が桁違いの馬。普通の2歳相手だったら普通に走れば勝てますよ」と武井師は無傷連勝へ自信あらわ。成長した美浦の“怪物”が真価を見せる。

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