【チャンピオンズC】古豪テーオーケインズ復活!ウィルソンテソーロにも注目

2023年11月28日 05:18

テーオーケインズ(撮影・亀井直樹)

 過去の傾向から勝ち馬に迫る「G1データ王」。秋の砂王決定戦「第24回チャンピオンズC」は豪華メンバーがそろい、混戦ムードが漂っている。そんな時こそデータの出番。データ班があらゆる項目から中京開催となった14年以降の過去9回を分析し、結論を導き出した。

 (1)年齢 年齢別では5歳が最多3勝。3、4、6歳が2勝で並んでいる。年齢による大きな傾向はないように見えるが、前走着順で絞ると興味深いデータが浮かび上がる。3歳は【2・2・1・11】。前走1&2着に限ると【2・2・0・4】で好走率が高くなる。3着以下は【0・0・1・7】。前走連対が必須だ。一方で4歳以上だと傾向が異なる。4歳は【2・0・1・31】で、前走1&2着が【0・0・0・16】と結果が出ていないのに対し、3~5着が【2・0・1・7】。5歳は【3・2・3・23】で、前走1&2着が【1・1・1・8】に対し、3~5着は【2・1・0・9】。6歳は【2・4・2・22】で、前走1&2着が【1・1・1・6】に対し、3~5着は【1・2・0・10】。すなわち古馬は前走連対していなくても反撃可能だ。

 (2)ステップ 主要ステップと言えるのが、前走JBCクラシック組だ。【4・3・2・29】で延べ9頭が3着以内に入っている。前走着順は1着が【0・1・0・7】で、2~4着が【4・2・2・10】。5着以下は【0・0・0・12】なので、4着以内であれば気にしなくていい。次に好走しているのが【2・2・1・6】の南部杯組。17年1着ゴールドドリーム、18年1着ルヴァンスレーヴ、19年2着ゴールドドリーム、20年2着ゴールドドリーム、同3着インティと4年連続で3着以内馬を出していた。

 見逃せないのは勝ち馬9頭中8頭が前走地方交流重賞だった点。言い換えれば中央重賞組は苦戦。みやこS組【0・2・4・27】、武蔵野S組【0・2・0・24】、シリウスS組【1・0・0・6】は狙いづらい。

 (4)馬体重 スピードとパワー、両方が必要とされるレース。馬体重にも大きな傾向が見られる。499キロ以下【6・4・3・48】に比べて、500キロ以上は【3・5・6・66】と成績が良くない。パワーだけでなく、切れ味もいるためだ。今回人気必至のレモンポップ(前走517キロ)、セラフィックコール(同536キロ)、メイショウハリオ(前走503キロ)にとって不吉なデータと言える。
 480~499キロが最多4勝。20年チュウワウィザード(486キロ)、21年テーオーケインズ(498キロ)、昨年ジュンライトボルト(486キロ)と3連覇中だ。次いで460~479キロ【2・0・2・10】も好成績。コテコテの“ダート専用機”ではなく、素軽さを併せ持つ必要がある。

 【結論】6歳テーオーケインズを本命視する。JBCクラシック敗戦からの臨戦は勝利した一昨年と同じ。馬体重も一昨年(498キロ)くらいで出走できそうだ。12番枠で外々を回された昨年(4着)は参考外。中京は5戦中2戦で上がり3F35秒台をマークしている舞台で相性抜群。古豪が復活を遂げる。同じく4歳ウィルソンテソーロにも注目。ダートでは9戦中6戦で上がり3F最速という切れ者。軽い砂の中央で巻き返す。(データ班)

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