【根岸S】エンペラーワケア猛進 初の重賞挑戦 ダート5戦4勝2着1回
2024年1月25日 05:25 今年も杉山晴厩舎!「第29回シルクロードS」の追い切りが24日、東西トレセンで行われ、重賞初制覇を狙う4歳馬ルガルが栗東坂路で超抜の伸びを見せた。また「第38回根岸S」では同世代の僚馬エンペラーワケアがこれまた坂路で力強い動き。昨年、JRA調教師リーディングに輝いた杉山晴紀師(42)が東西重賞ジャックを狙う。
エンペラーワケアも杉山晴厩舎期待の4歳馬。初めての重賞挑戦に向け、調教の強度を上げてきた。ルガルと併せた1週前追いは坂路4F49秒7をマーク、自己ベストを1秒4も更新した。最終追いは馬なりのまま坂路をサッと駆け上がり、4F55秒1でフィニッシュ。指揮官は「負荷のかかり方が今までと違う。先週は動く馬(ルガル)と併せたし川田騎手に乗ってもらってスイッチも入った。輸送もあるし今週はテンションを上げ過ぎないようにリズム重視で追い切った」と説明した。
デビュー2戦目でダートに路線変更して4勝、2着1回。間隔を空けながら大事に使って一歩ずつ階段を上ってきた。「2、3歳時は体質が弱くて思ったように競馬を使えなかったが、ようやくしっかりしてきた」と成長に目を細める。前走の御影Sは好位から楽に抜け出して3馬身半差の快勝。「スタートをうまく出てくれて道中もスムーズだった。言うことない内容でしたね」と評価する。
3勝クラスを勝ってオープン入り。いきなり重賞に起用するのは期待の表れだ。「ダートではかなり能力が高いと思う。オープン特別も考えたが(重賞でも)力差はないと思わせるレース内容だったし、思い切ってぶつかっていきたい」と手応えを持って送り込む。
初の東京遠征にも不安はない。「左回りは中京で勝っているし、ダイナミックな走りをするので東京はむしろ合うんじゃないかな」とジャッジ。さらに「レース内容次第では、もっと上を目指して行ける」。若きリーディングトレーナーに大きな期待を抱かせる逸材だ。