【サウジC】ウシュバテソーロ ダート単走で“らしさ”全開!川田「これで十分」

2024年2月22日 05:13

キングアブドゥルアジーズ競馬場のダートコースで川田を背に追い切るウシュバテソーロ(撮影・田井秀一)

 世界最高の1着賞金1000万ドル(約15億円)を誇るG1「第5回サウジC」(日本時間24日深夜、キングアブドゥルアジーズ競馬場)の最終追い切りが21日、行われた。

 昨年のドバイワールドCに続く海外G1・2勝目を狙うウシュバテソーロはらしさ全開で好調をアピール。コース入りで少しごねる姿を見せたが、高木師は「いつも通りって感じです。イレ込んでいないし、昨春にドバイを経験して大人になった」と解説。スピードに乗れば、鞍上の川田との呼吸はピタリ。単走でダートを力強く蹴り上げて駆け抜けた。

 しまいの反応を確かめるように促した川田は「行き出しだけ、いつも通り行きたくないと主張しましたが、走りだしてからは順調さを感じる背中でした。調教で前向きな馬ではないが、ある程度反応も良かった。これで十分です」と笑顔で振り返る。

 この日、メインコースで騎乗した騎手は「昨年よりダートが深い」と口をそろえた。川田も「レースまでにどれだけ変化するかにもよりますが、昨年よりパワーが必要になると思います。昨年はキックバックが軟らかく、ポリトラック感が強かったですが、今年はしっかりダート。土になっている」と分析。ドバイで結果を出したウシュバにとっては「いい変化」と歓迎の口ぶりだ。鍵はワンターン1800メートルという特殊なコース形態。「これまでは1~2角で“そろそろ行くか”という感じでしたが今回はそうではないので。彼がどう理解して、どう動きだしてくれるか」とパートナーの適応能力に期待した。

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