【弥生賞】ファビュラススター3連勝も 前走498キロ理想的
2024年2月27日 05:29 過去10年の傾向から勝ち馬を探る「up to データ」。今週は「第61回弥生賞ディープインパクト記念」を分析する。皐月賞の“最重要TR”で、昨年はタスティエーラが勝ち、ダービー制覇につなげた。今年勝ち上がる馬は?
【前走】前走重賞組ではなく、意外!?にも1勝クラス平場が【2・0・0・6】で、若駒S【2・0・1・4】と並んで優勝馬の数はトップ。同じ1勝クラスでもトロヴァトーレが勝った葉牡丹賞は【0・0・0・3】など1勝クラス特別組は優勝なしと低調。重賞では朝日杯FS(今年は不在)が【1・3・2・1】。弥生賞と同舞台のホープフルSがG1昇格後【1・2・5・5】と連対馬3頭ながら着外も多い。東スポ杯2歳S、きさらぎ賞、京都2歳S、共同通信杯が各1勝。この中では東スポ杯2歳Sが【1・1・0・0】で連対率100%。15年優勝サトノクラウン(東スポ杯1着)、18年2着ワグネリアン(同1着)。ちなみに、前走レースが10月以前(今年はダノンエアズロックが該当)だった馬の連対はない。
【キャリア】新馬V直後で1戦の馬は【0・1・0・6】で優勝なし。2戦が【3・2・2・10】、3戦が【3・4・4・21】、4戦が【3・1・2・14】でこのあたりが理想キャリア。5戦は【1・0・2・13】、6戦は【0・1・0・9】。レース数が多すぎる馬は芳しくない。今年の有力馬ではサンライズジパングが既に6戦で微妙。若駒Sからの臨戦は良くても割引が必要か。
【馬体重】440~459キロが【1・2・2・13】、460~479キロが【3・0・1・17】、480~499キロが【5・6・4・25】、500~519キロが【1・2・2・14】。中山2000メートルは正面スタンド前の上り坂を2回通るので体力も必要。480~499キロが理想ゾーンといえそうだ。
【着順傾向】無敗で弥生賞を制した15年サトノクラウン、16年マカヒキ、18年ダノンプレミアムを含め、優勝馬6頭が弥生賞前は全て3着以内に入っていた。新馬6着の20年サトノフラッグを除く9頭は全て掲示板(5着以内)を外したことがなかった。白星を並べている馬や連対を外していない馬が望ましい。
【結論】2戦2勝で駒を進めてきたファビュラススターだ。前走「1勝クラス平場1着」は20年優勝サトノフラッグ、22年優勝アスクビクターモアと同じ。それも「1月の中山芝2000メートル」は全く同じ臨戦だ。前走馬体重498キロも理想的。重賞組を撃破して、無傷3連勝は夢ではない。連対率100%の東スポ杯から直行のシュバルツクーゲルも侮れない。東スポ杯後にレースを使わずに充電したのは期待の高さゆえだ。シンエンペラーはホープフルS組が“直結”していない点が鍵に。 (データ班)