【チューリップ賞】タガノエルピーダ 馬なりで坂路自己ベスト 桜切符獲りへ斉藤崇師「状態が上向いた」

2024年2月29日 05:23

坂路併せ馬で追い切るタガノエルピーダ(左)

 抜群の行きっぷりで駆け上がった。タガノエルピーダは角馬場で時間をかけて体をほぐした後、坂路へ。アルヒジュル(3歳未勝利)との併せ馬はゴール前でグイッとひと伸び。自己ベストを1秒1も縮める4F51秒3(1F12秒4)を馬なりで叩き出し、1馬身先着。

 稽古をつけた団野は「今朝は前を見ながら、しまいをサッと伸ばして、いい反応でした。稽古を積むごとに動きは良くなっているし、順調に仕上がっています」と笑顔。師匠・斉藤崇師も「予定より時計は速くなったけど先週より一段、状態が上向いた感じですね」と好感触を伝えた。

 昨秋の京都芝1600メートルで初陣Vを飾ると陣営は2戦目に阪神JFを選択。9分の4の出走抽選で除外になり、牡馬相手の朝日杯FSにスライドした。ハイペースの3番手を追走し、しぶとく脚を伸ばして3着と紅一点ながら馬券圏内へ。その後は放牧でリフレッシュし、乗り込みを重ねた。

 斉藤崇師は「前走は4角で外に振られながら、よく差を詰めて力を示したと思います。休養効果で腹構えがどっしりして体つきが良くなりました。次に向けて、いいスタートを切りたい」と期待を寄せる。G1で好走実績はあっても現時点で賞金400万円の1勝馬。3枚しかない桜花賞切符の確保が今季初戦のテーマになる。

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