【マーメイドS】コスタボニータ 秋G1へもう一丁!杉山佳師「平たんなコースは歓迎」
2024年6月12日 05:30 軽ハンデが活躍する牝馬重賞も様変わり!?「第29回マーメイドS」は06年以来、18年ぶりに京都で開催される。福島牝馬Sを制したハンデ56キロのコスタボニータに注目。ここ2年はハンデ54キロ以上の実績馬が上位を占めており、ハンデを克服して重賞連勝を狙う。
荒れるハンデ重賞として定着したが、ここ2年は54キロ以上の実績馬が上位を占めた。2年連続で勝ち時計は1分58秒台。時計の速い決着になれば地力が問われる。06年以来、18年ぶりに京都開催となるが今の高速ターフを味方にするのは今年も実力馬かもしれない。
4月の福島牝馬Sを制したコスタボニータはハンデ56キロに決まった。メンバー中、愛知杯を制した56・5キロのミッキーゴージャスに次ぐ2番目。杉山佳師は「愛知杯(3走前3着)はミッキーゴージャスの方が1キロ軽かったけど今度はこちらが0・5キロ軽くなるし、いいハンデだと思います」と力を込める。
昨年以降、牝馬重賞は【1・0・3・2】の安定感。「特に昨年のディセンバーS(2着)から精神的な成長が見られますね。メリハリがあってテンションが上がらなくなりました」と成長に目を細めた。前走で待望の重賞制覇。「狭い直線をひと脚使って、よく伸びてくれました。ジョッキー(岩田望)もうまく乗ってくれたし、乗れていますからね」。1日に行われた同じ舞台の鳴尾記念をヨーホーレイクで制した鞍上に託す。
前走後は放牧を挟み、ここまでスタンバイ。「ヴィクトリアマイルも考えましたが中2週で再度の輸送もありますからね。山元トレセン(宮城)に放牧に出し、ここ目標にいい感じで帰ってきました。1週前追いの動きも良かったですね」と順調ぶりに目を細めた。
18年ぶりの京都開催も後押しになる。指揮官は「2000メートルも阪神だとスタミナを要求されて嫌だったけど、京都の内回りならいいと思います。自分で動ける機動力もある馬だし、平たんなコースは歓迎ですね」。5歳になり充実期に突入。「秋のG1を使うためにも、もう一つ重賞を勝てれば」。ハンデを克服して、さらに大きなステージへ突き進む。
《軽ハンデより“実績馬有利”》過去10年の当レースは53キロ以下の軽ハンデが7勝。その勝ち馬7頭は全て前走条件戦に出走していた。以前は軽ハンデが活躍する傾向だったが、ここ2年は上位3頭のハンデが22年54→55→54キロ、23年55→56→54キロ。“実績馬有利”がトレンドになりつつある。