【宝塚記念展望】ファン投票1位ドウデュース、秋春グランプリ連覇目指す

2024年6月16日 18:41

ドウデュース

 中央競馬の上半期を締めくくるサマーグランプリ「第65回宝塚記念」(芝2200メートル)が23日に行われる。

 06年以来、18年ぶりに京都で開催。フルゲートを割り込む登録13頭と頭数的にはいささか寂しい。13頭立てなら21年以来、3年ぶり。21年は1番人気クロノジェネシスが連覇を成し遂げた。前回、京都開催の06年も13頭立て。ディープインパクトが1番人気に応え、2着に10番人気ナリタセンチュリー、3着が9番人気バランスオブゲームで典型的なヒモ荒れだった。

 今年の1番人気はドウデュースか、ジャスティンパレスか。ファン投票1位の支持を受けるドウデュースは昨年有馬記念制覇の勢いで今年初戦のドバイターフに臨んだが内枠があだとなり、何もさせてもらえなかった印象。京都は未経験だが芝2200メートルは昨年、阪神開催だった京都記念の圧勝劇が強烈。追い比べなら譲らない。調整過程も極めて順調。武豊が騎乗した1週前追い切りで超抜の動きを見せ、馬自身が不完全燃焼だった前走の雪辱に燃えている。84年のグレード制導入後、前年の有馬記念の覇者が勝てば96年マヤノトップガン、99年グラスワンダー、12年オルフェーヴル、13年ゴールドシップ、21年クロノジェネシス、23年イクイノックスに続き、7頭目となる。

 一方のジャスティンパレスは昨年の天皇賞・春を制したように長丁場向きのスタミナがあり、中距離でも昨年の宝塚記念3着、天皇賞・秋では1分55秒6の時計でイクイノックスの2着。瞬発力勝負でも引けは取らない。有馬記念(4着)はドウデュースに先着を許したが逆転が視界に入る。コンビ実績4戦4勝のルメールの手綱が心強い。

 2頭に続く存在は前走大阪杯が強かったベラジオオペラ。古馬になって、ひと皮むけた感がある。未知の魅力なら日経賞、目黒記念と重賞連勝の勢いに乗るシュトルーヴェだ。鞍上に19年リスグラシューで宝塚記念を制したレーンを起用し、上位人気に切り込む。

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