【アイビスSD】ファイアダンサー ラスト1F12秒1、戸崎が好感触「順調に来ている」

2024年7月25日 05:23

戸崎を背にウッドチップコースで追い切るファイアダンサー(撮影・郡司修)

 美浦Wコースではファイアダンサーが素軽いフットワーク。昨年1番人気18着のリベンジへ、態勢を整えた。

 美浦トレセンは猛暑日。灼熱(しゃくねつ)のWコースをファイアダンサーと戸崎がさっそうと駆け抜けた。単走馬なりで5F67秒9~1F12秒1。控えめな時計が陣営の意図を物語る。納得顔の鈴木慎師は「予定通り。今日はジョッキーに雰囲気を確かめてもらう程度で」。2年ぶり再タッグの戸崎は「順調にきているな、という感じ。追い切りは初めて乗ったが、いい動きだった」と好感触を伝えた。

 1番人気に支持された前年は18着。熱中症の影響でスタートからゴールまで最後方のままだった。「元々そこまで暑さに弱い馬ではないが、去年のことがあるので対策しながらの調整。ここまでは問題なくきた」と鈴木慎師。吸収効率のいい電解質を補給するなどし、体調の変化に細心の注意を払ってきた。新潟競馬場は週末にかけて傘マークの予報が並ぶ。昨年のような猛暑にはならない上に、パイロ産駒のファイアダンサーは名うての道悪巧者。「この馬にとっては好材料」と天運も向いてきた。

 「去年より力強さが増しているし、得意とする千直ではここが一番大きなタイトル。将来、繁殖になることを踏まえても何とか勝たせたい」。充実の6歳牝馬が集大成のリベンジ走に挑む。

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