【クイーンS】ボンドガール 力強い脚さばき!我慢利いた走り見せた、陣営「この状態なら不安はない」

2024年7月25日 05:12

札幌ダートコース単走で追い切ったボンドガール   

 ボンドガールは札幌ダートコースで単走。グッと我慢の利いた走りで直線へ向くと、最後は強めに追われて5F70秒1~1F12秒1を計時。力強いフットワークを披露した。平塚助手は「今回は気分よく走らせるのがテーマだった。動きは良かったし、この(遅い)時計であれだけ折り合いがついていれば大丈夫」と振り返った。

 タイムを見ても決して派手さはないが、それが好調ぶりの証でもある。「1、2週前が頭を上げてかなり掛かり気味の稽古だったので、この状態なら競馬に行っても不安はない」と平塚助手。初の長距離輸送をクリアし、19日に札幌入り。「滞在の効果でリラックスできている。体重は変わっていないがボリュームは出たと思う」。3歳馬にとっての成長期でもある夏場を迎えて心身とも充実感を漂わせている。

 3戦連続でコンビを組む武豊の期待も大きい。札幌で追い切った相棒を「前向きさもあるし、しぶといですよ」と頼もしそうに見届けた。前走NHKマイルCは17着。道中3番手でリズム良く運び直線に向いたが、勝負どころで不利を受け失速した。「もし不利がなかったらと思うくらいの内容だった。まだ脚はあったからね」。大舞台での悔しさは今も忘れていない。

 武豊が51キロで重賞に騎乗するのは13年CBC賞(ザラストロ7着)以来、11年ぶり。55歳、キャリア38年目を迎えても51キロ以下での重賞Vは経験がない。それでもレジェンドは「減量は大丈夫。日曜の後半だし、レースに乗っていれば減るので。軽いということはそれだけチャンスがあるし楽しみ」とキッパリ。軽量も味方に、熟練の手綱さばきでボンドガールを重賞初Vへとエスコートする。

 《武豊51キロで初Vへ》武豊が51キロで重賞に騎乗するのは今回で5度目。これまでの最高着順は93年スポニチ賞金杯(京都)のエイシンテネシー2着。過去に最も軽い重賞騎乗は87年金鯱賞のシヨノリーガル(2着)の時の50キロ。最軽量での重賞Vは52キロで4勝。直近では22年愛知杯をルビーカサブランカで制している。

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