【園田競馬】小牧太 再スタートは白星発進「最初のレースで勝てたのは一番の喜び」
2024年8月15日 04:30 新章が幕を開けた。小牧太(56=中塚猛)は14日、古巣・園田競馬場で騎手人生の再スタートを切った。
兵庫復帰初戦の2Rはエイシンジェット(牝4=渡瀬寛)に騎乗、単勝1.2倍と大きな支持を得た。2番手からしぶとく抜け出して復帰初勝利。小牧太は「真っ白な状態で乗った。いろいろジョッキーの癖とか見ながら、これからですね。20年前にいた頃は全てを把握しながら乗っていたんで。でも、最初のレースで勝てたのは一番の喜びです」と振り返った。
かつては地方競馬全国リーディング(1994、96年)を獲得するなど、エースとして兵庫県競馬を支えてきた。2004年にJRA移籍、2度のG1制覇を含む重賞34勝など活躍した。近年は騎乗機会が減り、引退も頭をよぎったが「まだやれる」と地方競馬騎手免許試験の受験を決意。無事に一発合格、8月1日付で免許を再取得した。そして復帰戦には多くのファンが熱視線を送った。
応援に駆け付けた息子でJRA騎手の小牧加矢太は「しっかりとJRAの最後と、園田のスタートを勝利で飾るあたりはさすがだなと思いました」と笑顔で父の勝利を喜んだ。その後は3、4、10、8着だったが初白星でアピールはできた。父は「目標は60歳まで。太く短くいきたい。1年、1年を全てを出すという気持ちで」と気を引き締めた。
15日も2Rを皮切りに5鞍に騎乗し、16日に行われる重賞の11R摂津盃はナムラタタ(牡5=玉垣光)と初コンビ。古巣で新たなストーリーを描いていく。