【大井競馬 勝島王冠】キングストンボーイ 5馬身差完勝 青葉賞2着馬が地方で再生

2024年12月4日 21:25

5馬身差で圧勝したキングストンボーイ

 「第16回勝島王冠」が4日、大井競馬場で行われた。2番人気のキングストンボーイが直線早め先頭から押し切って優勝、JRAからの転入初戦で重賞初制覇を決めた。同馬には「第70回東京大賞典」(29日、大井、G1)への優先出走権が与えられた。

 「強いの(サヨノネイチヤ)が1頭いるからどうかな、と思っていたが最高の結果が出た」と振り返った御神本。それは本音の驚きだった。

 スタートでやや後手に回ったが手綱で促して1コーナーでは外の3番手まで押し上げた。道中は終始2番手を進むサヨノをマークする形。3コーナー手前で逃げたランリョウオーをサヨノがかわすと、それに外から馬体を併せて上がっていった。直線を向くと手綱をしごいてジワジワとサヨノを離していく。残り200メートルで左ステッキが入れられるとそこで一気に突き放した。あとは独り旅。最後は5馬身差をつけていた。

 青葉賞2着という戦績が光る実績馬。今年からダート路線に変更したが、スタートで後手に回って成績につながらなかった。それだけに出遅れを防ぐ効果があると言われる「尾持ち」ができる地方で再生した形だ。「これで権利を獲ったG1も考えないと…」。厩舎の大将ミックファイアはチャンピオンズCで敗れたが、渡辺和師に新たな“二の矢”が現れた。

 ◇キングストンボーイ 父ドゥラメンテ 母ダイワパッション(母の父フォーティナイナー) セン6歳 大井・渡辺和雄厩舎 馬主・吉田和美氏 生産者・北海道新ひだか町の田上徹氏 戦績19戦3勝(南関東1戦1勝) 総獲得賞金1億678万7000円。

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