【園田競馬 園田金盃】3歳マルカイグアス快勝 3歳最強から“兵庫最強”襲名だ
2024年12月5日 18:45 園田競馬の「第67回園田金盃」(1870メートル)が行われ、鴨宮祥行(31)騎乗の2番人気マルカイグアス(牡3=橋本明)が勝ち、重賞4勝目を飾った。
2着インベルシオンとの差は半馬身。しかし、マルカイグアスの強さが際立った一戦だった。スタートしてサッと4番手へ。向正面半ばから一気にペースが上がった。3角手前でインベルシオンが先頭へ。その外につけるマルカイグアス。残り150メートルで先頭に立つと、食い下がるインベルシオンをねじ伏せた。
鴨宮は興奮気味に語った。「凄い馬です。世代最強馬が現役最強馬になった瞬間。ここにいることができて非常にうれしいです」。兵庫優駿の勝ち馬。3歳世代の代表が、初めて古馬とぶつかった一戦でも力を示した。マルカイグアスが兵庫の顔となった瞬間だった。
橋本明師は「古馬一線級との対決で相手も強かったが、うちの馬も強かったです。成長する時期で難しい調整にはなりましたがプラス6キロなら大丈夫と思いました」と愛馬の能力に感心しきりだ。
兵庫の中距離王者の座を手に入れた。今後は「佐賀記念(25年2月6日、佐賀2000メートル)を目指しますが、間にもう一度使うか考えていきます」と指揮官。
鴨宮は「来年が非常に楽しみです。その背中にふさわしいジョッキーになってオーストラリアから帰ってこられるように」と力を込めた。鴨宮は来年1月から異国の地で武者修行の予定。人馬ともに、さらなる成長を期待できそうだ。