【朝日杯FS】トータルクラリティ完成度一枚上!池添師絶賛「見た目もいい」

2024年12月12日 05:27

Cウッドを単走で追い切るトータルクラリティ

 夏2連勝で新潟2歳Sを制したトータルクラリティも狙い澄ました直行ローテ。先週までに負荷をかけ、最後のひと追いは栗東CWコース単走しまい重点で軽快に動いた。

 完成度で一歩、先んじている。新馬、新潟2歳Sを鮮やかに連勝したトータルクラリティだ。最終追いはCWコース単走。前半ゆったり入り、徐々にスピードを上げ、6F85秒4からラスト1F11秒6を刻む。軽快な脚さばきと仕上がりに池添師も満点評価を与えた。

 「今朝は予定通り、しまい重点。先々週、先週と2週連続で長めからしっかりやっていますから。今朝も気分良く走っていた」
 放牧帰りから段階を踏んでピッチを上げた1週前追い切りが抜群。CWコースでピストンボーイ(3歳1勝クラス)を先行させ、直線で内に進路を取ると、いっぱいに追って6F81秒1~1F11秒5であっさり3馬身突き放す。反応、動きに無理、無駄がない。このあたりが完成度の高さ。新潟2歳Sから約3カ月半の休養明けになるが、これは陣営の意図するもの。

 「体に張りがあって、見た目もいい。馬体に関しては大きなプラスもないと思いますが一般的なレベルで成長していると思います。気の強い馬なので、詰めて使うと気が入ってしまう。間隔が空いている方がむしろいい」

 デビュー戦は京都の芝マイル。これは内回りだったが前半3F37秒0の極めて遅い流れでも、しっかり折り合えた。戦前はテンションの高さが言われていたが実戦に行けば冷静そのもの。道中すんなり流れに乗り、しまい確実に脚を使えるのは強み。「馬力があるので力の要る馬場も問題ない」。そう話す指揮官の脳裏には具体的なVゴールのイメージが出来上がっているようだった。

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