武豊「ドウデュースは脚痛い、僕は頭痛い、オーナーは…」名馬引退の裏側 もし有馬記念に出ていたら…
2025年1月26日 09:40 25日深夜の関西テレビ「うまんちゅ」で、JRA騎手の武豊と安藤勝己氏のレジェンドSP対談が放送された。
24年について「いろんなことがあったなぁ。濃かった。良いことも良くないことも。いろんなことあったなって」と振り返った武豊。ドウデュースを所有したキーファーズの松島正昭氏もスペシャルゲストで登場した。
天皇賞・秋、ジャパンカップを制したドウデュースはラストランを予定していた有馬記念をレース2日前に右前肢ハ行のため出走取消となり、現役引退。その際の裏側を明かした。
金曜の調教後に異変があり、先に武豊の元に連絡が入ったという。松島氏には「無理だと思います」と連絡がきたが、実はその前の午前8時頃に武豊が松島氏に「風邪ひいた。熱がある。ひょっとしたら…」と連絡していた。実際、武豊は有馬ウィークは体調不良で騎乗できなかった。
武豊は「同じタイミングで。ドウデュースは脚痛い、僕は頭痛い、オーナーは懐痛い」と笑って振り返り、「無事に引退できるのが確定したのでホっとした部分はあった」と当時の心境を明かした。
それでも、ドウデュースは年度代表馬に。近年の年度代表馬はクラブ法人の競走馬で占められていたが、個人オーナーでは北島三郎がオーナーだったキタサンブラック以来の快挙。武豊は「北島三郎さんの次が松島オーナーですよ」と言うと、松島氏は「歌わせてもらいます?」と笑いを誘った。
もしドウデュースが有馬記念に出ていたら。そんな「if」に、武豊は「ドスローだったんで、しんどかっただろうな。クリストフ(ルメール騎乗のアーバンシック)出遅れてめんどくさかっただろうな、1回下げるの大変だっただろうな」とする一方で、「馬群が詰まっていたので最後方にいても距離(差)がないのでビュンとひとまくりでいけたんじゃないかな。でもわかんない」と話した。
種牡馬となったドウデュースの初年度産駒がダービーに出走できる29年、武豊は60歳になっている。「いきたいですよね。前の年、1年休んで復帰しよか」と笑う武豊に、松島氏は「いってもらわな困る」と応じていた。