【青葉賞】アマキヒ ダービー切符必ず!国枝師ゆかりの良血でラストチャンスつかむ

2025年4月22日 05:30

アマキヒ

 今週から東京、京都が開幕。土曜東京メイン「第32回青葉賞」は1、2着馬にダービー(6月1日、東京)の優先出走権が与えられる。アマキヒは母アパパネが10年3冠牝馬、半姉に21年秋華賞Vアカイトリノムスメを持つ良血馬だ。無限の可能性を秘めた大器が、世代の頂点を決める一戦へ突き進む。

 成長した良血馬が指揮官の期待を大きく膨らませた。2勝目を挙げたアマキヒ。その前走はスタートこそひと息だったが向正面で動き出し後方から一気に2番手へ。直線入り口で逃げ馬を楽々とかわし、そのまま力強く脚を伸ばし続けた。管理する国枝師は「スッと前に行く予定だったが捲って押し切ることができた。あの勝ち方は能力がある証拠」。理想の形とは違ったが価値のある勝利を手にした。「しまいがギュッと切れるタイプではないので、ゆりかもめ賞のようなレースが理想かな」とイメージする。

 師が「ここまで使いながら力をつけてきた」と評するように、一戦ごとにたくましさが増し素質が開花している。ハナを切ったデビュー戦は新馬らしからぬ勝負根性を発揮。ゴール前は2着馬に一瞬かわされたが差し返しVを決めた。華々しいデビュー戦から一転、ホープフルS(17着)は物見するなど幼さを露呈。仕切り直しを図った前々走ゆりかもめ賞は3着、前走の1勝クラスを勝ち上がりダービーへの希望をつないだ。

 1週前追いはビシッと負荷をかけてサトノエピック(4歳オープン)とWコースで併せ馬。パワフルな脚さばきで5F65秒4~1F11秒8をマーク。最後は僚馬に半馬身かわされたが、最終追いに向けて順調にメニューを消化した。「稽古駆けするタイプではないし相手が動く馬だったから。この馬としては上々。いい状態だね」とうなずく。

 来春定年引退を迎える国枝師は、今年がダービー制覇のラストチャンスだ。「血統もいい、能力もあるし期待しているよ」。現役調教師の最多勝利数(JRA通算1100勝)を誇る名伯楽の悲願達成へ。母は3冠牝馬アパパネという厩舎ゆかりの血統が、大舞台への切符をつかみ取る。

特集

2025年4月22日のニュース