【ダービー1週前追い】ミュージアムマイル 新コンビのレーンと好感触 圧巻の併せ馬ラスト1F11秒0

2025年5月22日 05:13

レーンを背に併せ馬で追い切るミュージアムマイル(左)

 「第92回日本ダービー」(6月1日、東京)の1週前追い切りが行われ、皐月賞馬ミュージアムマイル(牡=高柳大)は新コンビを組むダミアン・レーン(31=オーストラリア)が栗東に駆けつけて感触を確かめた。CWコース併せ馬で力強い走りを披露。ラスト1Fは11秒0の瞬発力で1馬身先着した。2冠奪取へ、さらに上昇ムードだ。

 皐月賞馬ミュージアムマイルは初コンビとなるレーンを背に貫禄の走りを見せた。CWコースでカズプレスト(6歳オープン)を2馬身追走し道中は折り合いに専念。直線で促すと力強く伸びて1馬身突き放し、6F80秒3~1F11秒0の好時計をマークした。鞍上は「追走する形で直線で並び、残り100メートルのフィーリングを確かめる調教。動きは良かったし、仕上がりはいい」と満足げに語った。

 前走の皐月賞はモレイラとのコンビでV。今回乗り替わりとなるが、レーンは23年ダービーをタスティエーラで勝ち、テン乗りとしては69年ぶりのダービー制覇を飾った。自身2度目のダービー制覇へ、パートナーの走りも調教以外で細かく分析している。「皐月賞はいい勝ち方で、全体的にいい印象。道中を含めて乗り方に対して、いろんなオプションがありそうな馬」とイメージを膨らませる。

 追い切りを見守った高柳大師は「追っているわけではないけど、思ったより時計も出ていたし体調はいい」と仕上がりの良さを強調。皐月賞は中団から外を鋭く伸びて差し切り、勝ち時計は1分57秒0のレースレコードを記録してポテンシャルの高さを証明。「タイトな競馬の中でしっかり抜け出し、精神面で成長している」と進化を実感する。

 舞台替わりについては「左回りはデビュー戦(3着)以来だけど、距離は問題ないと思う。いい状態だし、輸送も大丈夫なので」と自信を見せる。今度は王者の立場として、名手を背にクラシック2冠へ突き進む。 

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