【オークス】リンクスティップ 成長一途 M・デムーロ舞台替わり歓迎「大跳びで広いコース合いそう」
2025年5月22日 05:26 桜花賞3着リンクスティップは確かな成長を遂げている。最終追いは前走と同じく坂路単走。時計は4F55秒9~1F12秒6にとどめたが、鞍上が軽く促すとギアが切り替わり、躍動感にあふれていた。稽古をつけた新田助手は「サラッとやりました。輸送もあるのでやりすぎないように。動きは良かったです」と納得の口ぶり。「前走よりカリカリするところがなく、落ち着き出てきました。体重はそう変わらないんですが、体を大きく見せて張りがあります。成長している気がします」とうなずいた。
反撃に向けて中間は放牧を挟み、順調に乗り込んできた。1週前にM・デムーロを背にCWコース併せ馬、当週に坂路単走で仕上げるのは前走と同じ調整過程だ。新田助手は「(前走から)間隔はそんなに空いていないですけど、馬体はきゃしゃな感じから一気にしっかりした感じ。カイ食いも良くなっています」とパワーアップを感じている。
昨年10月のデビュー戦(2着)は芝2000メートル戦。「オークスに出したかった」と当時から長い距離への適性を感じていた。初マイルだった前走の桜花賞は痛恨の出遅れ。さらに他馬との接触で最後方となりながら、グイグイ伸びて3着に追い上げた。騎乗したM・デムーロも「強い競馬だったと思います」と評価。能力の高さは疑いようがない。
3戦連続でコンビを組む鞍上は「距離が延びるのはいいでしょうし、大跳びで広いコースも合いそう」と舞台替わりを歓迎。距離延長に加え、中間の成長度にも手応え。樫の女王となる青写真はしっかりと描かれている。