【安田記念】ブレイディヴェーグ大外一気!東京向きの決め手
2025年6月7日 05:23 熱戦が続く東京G1シリーズも、いよいよ最終戦を迎える。日曜は古馬の実力派マイラーがそろう「第75回安田記念」だ。前開催のNHKマイルC、ヴィクトリアマイルを見ても差しが利く舞台。展開を予想の切り口に、的中を狙う大阪本社・栗林幸太郎は東京向きの決め手とスタミナが備わっている大外8枠18番ブレイディヴェーグに◎を託した。
東京マイルはワンターンの広いコース形態で底力を問われる。スピードだけで乗り切れる舞台ではない。前開催のNHKマイルC、ヴィクトリアマイルを振り返ると差し、差しの決着。いずれもハイペースの競馬だった。ただ、このレースに関しては、あの2鞍と違った流れになりそう。何が何でも…の逃げ馬は不在。極端に速くはならない。
展開を読むとウインマーベルの単騎逃げ。マッドクール、ジャンタルマンタルなどが続き、平均ペースで流れる。多少のポジション争いはあっても基本的には各馬、脚を温存して瞬発力勝負。過去10年の安田記念(20&24年はやや重、あとは良馬場)、勝ち馬の平均上がり3Fは33秒43だった。前開催の東京芝重賞を振り返ると京王杯SCはJRAレコード、エプソムCはやや重ながらコースレコードで決着。先週ダービーは雨上がりで徐々に乾いて良馬場でゲートインを迎え、勝ち時計はレース歴代8位の速さ。レースの傾向、芝のコンディションから、しまいは速い脚を求められるのは間違いない。
そこで◎に指名するのは23年エリザベス女王杯の覇者ブレイディヴェーグだ。国内8戦中5戦でメンバー最速(タイも含む)の上がり3Fをマーク。そのうち3戦で3F32秒台の脚を使っている。軽い芝の適性は高く、末脚の威力は現役トップクラスと言っていい。
初のマイル戦となった昨年マイルCSは1枠2番から道中、馬場が荒れた内側を通って4着。1~3着と5~7着は全て2桁の馬番だった。今年初戦の東京新聞杯はその前のマイルCSとの比較で馬体重が14キロ増え、デビュー以来最高体重(482キロ)で出走。数字が示すように休み明けで余裕のある仕上がりだった。このマイル2戦は敗因がはっきりしている。道中で置かれることなく中団で付いて回れただけに十分、距離適性はあると判断した。前走ドバイターフは初の海外遠征、7着でも悲観する必要はない。
東京芝は長期休養明けで勝ち切った昨年府中牝馬Sを含め、4戦3勝と走り慣れている。枠は8枠18番。23年は同じ5歳牝馬ソングラインがこの枠から差し切った。鞍上も今回と同じ戸崎だった。過去10年、1~8枠どこからでも連対馬が出ているように枠の有利不利はなく、ごちゃつくリスクを避けられる大外枠は歓迎。道中は先行集団を視界に入れつつ脚をため、直線でエンジン全開!自慢の末脚がフルに生きる。