【函館記念】グランディア 昨年2着の雪辱へ ラスト12秒2 陣営「予定通りの時計」
2025年6月27日 05:27 昨年2着のリベンジに燃えるグランディアは出走メンバーで唯一の木曜追い。雨の中、函館芝コースで先行する僚馬モルビド(3歳未勝利)を見ながら折り合い重視で進める。4角手前で徐々に差を詰めると直線は内から馬なりでグイッと並びかけて、4F53秒4~1F12秒2で併入した。松永助手は「走りのバランスが良く、コントロールが利きながら前に進む気持ちもあった。予定通りの時計で動きは良かったと思います」と満足げに切り出した。
昨年の当レースは前々で運んだ2頭が1、3着。先行有利の展開を中団から差して2着と洋芝適性を示した。その後は3戦続けて馬券圏外と振るわないが枠順や展開不向きの競馬が続いたもので「力負けではない」と断言。1番人気に支持された前走の福島民報杯は15頭立ての大外枠から後方2番手を追走。前を捉え切れなかったが外々を回しながら次戦の新潟大賞典で重賞初制覇を飾った勝ち馬シリウスコルトと0秒3差5着だから悲観する内容ではない。「1頭になったり、前が空いたりすると気を抜いてフワッとしてしまう。最後まで集中するという意味でも道中は馬込みに入れて(最後に)抜け出す形がいい」と内枠を希望する。
母ディアデラノビアは05年フローラSを含む重賞3勝。同じく重賞3勝の半姉ディアデラマドレ、全兄ドレッドノータスは19年京都大賞典を含む重賞2勝を挙げる良血ファミリーだ。「以前と比べて気性面は大人になっているし(重賞でも)力は上位だと思っています」と胸を張った。競走馬として完成しつつある6歳夏。昨年の悔しい思いを全てぶつける。