【小倉記念】前走新潟大賞典3着の6歳馬ハピを中心視 ハンデ戦らしく伏兵の大駆け頻発
2025年7月15日 05:20 過去の傾向から勝ち馬を探る「up to データ」。今週はサマー2000シリーズ第3戦「第61回小倉記念」を分析しよう。20年には3連単137万円馬券も飛び出した波乱含みのハンデ戦。今年は開催時期が早まり、23年エヒト、24年リフレーミングと連覇中の七夕賞組は連闘になるため不在。中京開催だった昨年も含めた過去10年の結果から勝ち馬&高配の使者に迫る。
≪伏兵≫昨年、5年ぶりに1番人気が勝ったが、過去10年では3勝、3着1回と当てにはできない。ハンデ戦らしく伏兵の大駆けも頻発。16年には12頭立てブービー人気のクランモンタナが押し切りV。20年には格下のアールスターが14頭立て10番人気で最内から鮮やかに突き抜けた。小回りコースゆえ紛れも生じる。
≪年齢≫若い方が連対率は上がる。【0・1・0・2】の3歳は今年出走なし。4歳は【5・2・2・19】で勝率17・9%は年齢別トップ。連対回数は【26230】の5歳がリードしている。侮れないのは6歳で【2・1・5・27】と数字的には見劣るが、23年エヒト、24年リフレーミングと連勝中。22年には休養明けのヒンドゥタイムズが10番人気で2着するなど、19年から6年連続で馬券に絡んでいる。
≪ハンデ≫トップハンデを背負った馬は過去10年で2勝(18年トリオンフ=57キロ、19年メールドグラース=57・5キロ)でともに1番人気。背負っても不安視されない人気馬のみ信頼できる。侮れないのは軽ハンデ馬。17年の優勝馬タツゴウゲキは52キロ、20年アールスター&21年モズナガレボシはともに格上挑戦で53キロの軽量だった。今年も格上挑戦は要警戒。
≪臨戦≫例年より開催時期が早まったため、前走別の比較は難しい。ただ、前走距離は同じ2000メートル戦組が9勝(2着5回)と好相性。出走頭数も多いが、該当馬の単勝回収率は134%の黒字収支をマークしている。また、前走クラス別では3勝クラスに注目。今年は3勝クラスを勝ち上がった馬が4頭出走するが、過去10年で条件戦からの連勝馬は皆無。むしろ3勝クラスで負けていた馬が好走している。
≪結論≫芝替わりの新潟大賞典で3着に食い込む力走を見せたハピを中心視。歴戦の6歳ながら、芝ではまだ3戦と底を見せていない点も魅力。2000メートル戦からの臨戦もいい。同じ6歳のショウナンアデイブも侮れない。新潟大賞典(13着)をひと叩きされ、本領発揮の2戦目になる。3勝クラスで敗れて格上挑戦の4歳馬オールセインツも不気味だ。(データ班)