【レパードS】ドンインザムード父子制覇!ドバイ帰り2走目で重賞初制覇
2025年8月11日 04:30 新潟の3歳ダート重賞「第17回レパードS」は5番人気ドンインザムードが好位から抜け出して重賞初V。父アジアエクスプレスは14年の勝ち馬で父子制覇となった。
多くの騎手が泥まみれで引き揚げてくる中、松山の勝負服だけは汚れていなかった。水しぶきが上がる不良馬場での接戦を制し、初の重賞タイトルを獲得したドンインザムード。ともに全3勝を挙げてきた松山は「重賞でも十分やれる馬だと思っていた。力を証明することができてホッとした」と笑顔を見せた。
最内枠から好スタートで道中は3番手を追走。うまく他馬の真後ろを避けるエスコートで馬にストレスを与えない。「1枠だったので積極的にポジションを取りたいと思っていた」。直線は鞍上のGOサインにすぐさま反応。残り200メートルで先頭に立つと、自慢のしぶとさを最大限に発揮した。最後は馬の間を割って伸びてきたルヴァンユニベールの追い上げをしのぎ、半馬身のリードを保ったままゴール。「最後までスピードに乗ったまま、自分のリズムでいい競馬をしてくれた」とパートナーを称えた。
海外の強豪と激突した前々走・UAEダービーでも持ち前の勝負根性を発揮して3着。ドバイで見せた地力を国内でも証明し、6月ラジオNIKKEI賞(エキサイトバイオ)に続く重賞2勝目を挙げた今野師は「この中でも力的には上だと信じていた」と胸を張った。これで左回りは2勝、3着2回。「得意なのでね。前走(阪神6着)みたいなことはないと思っていた」と反撃Vを振り返った。
この勝利によりジャパンダートクラシック(10月8日、大井)への優先出走権を獲得。右回りで行われるダート3冠最終戦への出走は明言しなかったが「いつまでも避けては通れない。チャレンジしていかないといけない」と力を込める。「まだまだ未完成」と師が主張するように、伸びしろたっぷり。雨中の激戦を制したドンインザムードが3歳ダート王争いに名乗りを上げた。
◆ドンインザムード 父アジアエクスプレス 母ハギノウィッシュ(母の父アグネスタキオン)22年5月7日生まれ 牡3歳 栗東・今野厩舎所属 馬主・山田貢一氏 生産者・北海道新冠町の松本信行氏 戦績7戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7328万2400円 馬名の由来は冠名+曲名。