【キーンランドC】8歳ウインカーネリアン支える心強い相棒 千島助手は17年9歳馬エポワスでV経験

2025年8月22日 05:29

20日、千島助手を背に追い切ったウインカーネリアン(撮影・坂田 高浩)

 高齢馬でも侮るなかれ。過去10年のキーンランドC勝ち馬は9歳セン馬だった17年エポワス以外、3~5歳馬。今年メンバー最年長となる8歳ウインカーネリアンは年齢的に不利に映るが、近走成績から衰えは全く感じさせない。6F戦に起用された近3走は勝ち星こそないものの、全て馬券圏内。ドバイの前走アルクオーツスプリントも海外の強豪相手に2着に奮闘した。調教役の千島英之助手は「気持ちが強いです。年をとってもフレッシュというか若々しい」と印象を語る。

 道営の元騎手だった千島助手は引退後、13年から藤沢和雄厩舎で攻め専(調教騎乗がメイン)を担当。17年の勝ち馬エポワスの稽古もつけていた。「クリストフ(ルメール)がうまく乗ってくれました。体調も良さそうでしたし期待していました」と勝因を挙げる。「脚元が良くなくて、長く休んでいた馬。それもあって9歳でも衰えは感じなかったです」と振り返った。

 藤沢厩舎が定年解散となった22年からは鹿戸厩舎へ。そこで出合ったカーネリアンはその年に3連勝で関屋記念を制覇。短距離にシフトした昨年以降も一線級で走り続けている。「元々スピードがあって、集中して走れているのがいいんでしょうね」と目を細めた。

 ドバイ遠征明けでも態勢は整っている。「環境の変化も問題ないです」と穏やかな口ぶり。百戦錬磨の8歳馬が経験豊富な仕上げ人に導かれ、23年東京新聞杯以来、2年半ぶりの勝利を目指す。

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