【中京2歳S】西園翔師 ジュジュドールで重賞初V 開業3年目の今年21勝
2025年8月29日 05:30 昨年まで夏の最終週に定着していた小倉2歳Sに代わり、G3格上げとなった「第1回中京2歳S」は28日、出走馬が確定した。重賞初制覇が懸かる西園翔太師(35)がジュジュドールを起用。開業3年目の今年は既に21勝と過去2年の勝利数を超え、いいリズムで勝ち星を積み重ねている。小倉の新馬勝ちで弾みをつけ、厩舎のいい流れに乗って1F延長で重賞参戦。1400メートル攻略のイメージは出来上がっている。
初代王者のタイトルを懸けた一戦に期待馬を起用する。開業3年目の西園翔厩舎は今年、G3に格上げされた中京2歳Sにジュジュドールがスタンバイ。先月13日に小倉芝1200メートルの新馬戦でデビューした。五分のスタートから二の脚でハナに立つと道中リズム良くラップを刻み、余力十分の手応えで直線へ。2着馬に2馬身半差でゴールを駆け抜けた。勝ち時計1分11秒2は目立つ数字ではないがセンスを感じさせるレースぶり。西園翔師は「時計は速くなかったけど終始、余裕がある走りでした。まだ本気で走っていない感じでしたね」と振り返る。
デビュー前から素質にほれ込んだ。23年ノーザンファームミックスセールでフォレストレーシングが2600万円(税抜き)で落札。1歳時にオーナーに打診され、入厩が決まった。「第一印象は格好が良く、雰囲気が良かったんです。軽そうで、すぐに実戦に使える感じ。その時点で2歳Sに使えれば、と思いました」。イメージ通り成長しながら勝ち上がり、重賞出走のチャンスが巡ってきた。距離は1F延びるが「普段の稽古で抑えが利くので1F延長の不安はない」と適性を見込んでいる。
厩舎は今年21勝をマークし、早くも過去2年(23年12勝、24年15勝)の勝利数を超えた。躍進の要因の一つになっているのが現2歳世代だ。7頭がデビューし、ジュジュドールに続いて先週、新潟マイルでローザレイアが新馬勝ち。前開催の函館ではタガノアラリアがデビュー2戦目に未勝利を勝ち上がり、続く函館2歳Sは4着と健闘した。「馬主さんがバックアップしてくださり、厩舎全体が一致団結して日頃の作業に取り組んでいる結果だと思います」。トレーナー、スタッフとの信頼関係が強まり、厩舎全体が着実にステップアップしている。
競馬一家に生まれた。師匠でもある父・正都師の下で調教助手として研さんを積み、美浦の上原佑師とともにJRA初の平成生まれの調教師として厩舎を構えた。同じく父の厩舎にいた弟・裕太助手も今は自身の厩舎のスタッフになった。「調教師としての父の影響は凄く大きいですね。父の厩舎で学んだことにミックスして自分の考えを取り入れています。(裕太助手は)僕の考えを一番、理解してくれる存在です」と家族への感謝の思いを口にする。父は01年タムロチェリー、12年マイネルエテルネルで前身の小倉2歳Sを2勝、当時オープン特別の中京2歳Sは12年エーシントップ、22年ビッグシーザーで2勝。西園家にとって縁があるレースだ。父の背中を追いかけ、馬の道を志した若きトレーナーにとって6度目の重賞チャレンジ。スタッフと一丸となって厩舎初のタイトルを獲りに行く。
◇西園 翔太(にしぞの・しょうた)1990年(平2)3月8日生まれ、滋賀県出身の35歳。14年1月にJRA競馬学校厩務員課程に入学し、同年7月から父・正都師の厩舎で調教助手を務める。21年に調教師試験に合格し、美浦の上原佑師とともにJRA初の平成生まれの調教師となった。23年3月に栗東で厩舎を開業、同25日に中京2R(スマートアンバー)で初勝利。JRA通算601戦48勝。