01年凱旋門賞でサガシティの好騎乗 地元メディアから称賛浴びた武豊 

2025年8月29日 05:26

01年、凱旋門賞3着に入った武豊騎乗のサガシティ(撮影・平松さとし)

 【競馬人生劇場・平松さとし】

 現地8月16日、フランスのドーヴィル競馬場で行われたギヨームドルナノ賞(G2)を、アロヒアリイ(田中博康厩舎)が快勝した。一方、日本では今週、クロワデュノール(斉藤崇史厩舎)、ビザンチンドリーム(坂口智康厩舎)、シンエンペラー(矢作芳人厩舎)が追い切られた。この4頭は皆、順調に行けば凱旋門賞(G1)制覇に挑む。

 日本の多くのホースマンが凱旋門賞を目標とするようになった背景について「もしかしたら自分に一因があるのかもしれません」と語るのが、武豊騎手だ。

 デビュー39年目のレジェンドは、若い頃から海外で積極的に騎乗してきた。1994年にはホワイトマズルで初めて凱旋門賞に挑戦。しかし結果は6着で、悔しさだけが残ったという。

 「それまでは遠い国の凄いレースという感覚だったけど、一気に現実味を帯びました。ただ、レース後には地元メディアに叩かれたこともあって“いつか勝ちたいレース”になりました」

 その後は折に触れて凱旋門賞制覇を口にした。日本のトップジョッキーの発言に影響を受けたホースマンは少なからずいただろう。

 そんなレジェンドが今年、欧州の頂を決める一戦に騎乗馬がなさそうなのは残念だが、実績はやはり抜けている。昨年までに11度騎乗しており、まだ勝っていていないものの、好騎乗は幾度もあった。中でも印象的だったのは2001年。騎乗したサガシティは地元の伯楽A・ファーブル調教師の管理馬で、日本人の息が全くかかっていない馬。結果3着に導くと、その好騎乗ぶりは地元メディアから称賛を浴びた。

 ちなみに同日、同じ競馬場で直線1000メートルのアベイユドロンシャン賞(G1)が行われるが、この年それを制したのも武豊騎手だった。勝ち馬はインペリアルビューティー。管理していたのは、その2年前にモンジューで凱旋門賞を制したJ・ハモンド調教師で、これもまた日本人の関与は皆無という馬だった。(フリーライター)

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