【園田競馬 ゴールデンジョッキーカップ】大井の矢野貴之 初出場で初優勝 「信じられない」

2025年9月24日 19:28

優勝して高々と賞金ボードを掲げる大井・矢野貴之(左は2位のJRA・戸崎圭太、右は3位の大井・笹川翼)

 園田競馬の「第32回ゴールデンジョッキーカップ」は24日、第8、9、11Rで争われ、第2戦を制し、計45ポイントを獲得した大井の矢野貴之(41)が優勝した。初参戦で、初優勝の快挙。2位は計39ポイントのJRA所属で元大井の戸崎圭太(45)で、35ポイントの3位には大井の笹川翼(31)が入った。

 24年に大井リーディングに輝いた実力者の矢野が存在感を示した。1戦目は4番人気のアタリマエで積極的に運んで2着を確保。2戦目がハイライト。5番人気だったリコーグロックの持ち味を持て余すことなく、引き出しての先行勝負。絶妙なペース配分から最後は迫るグランドジュビリーを振り切った。

 矢野は「リズム良く運べました。最後までよく粘ってくれましたね」と笑顔。会心の騎乗で勝利をたぐり寄せた。最終戦はナイスデスネに騎乗し5着。2戦目終了時点で同じポイントで並んでいた戸崎が3戦目で9着に敗れ、矢野に軍配が上がった。

 表彰式では多くのファンから歓声が上がる。「こういうメンバーの中で乗せていただいたこともうれしいですが、何よりも優勝できたことは信じられないです」と感激。続けて「(戸崎)圭太さんの背中を追いかけて頑張ってきたし、必死にこれからも追いかけていきたいです」と偉大な先輩へのリスペクトも忘れず、満面の笑みを見せた。

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