【地方競馬】川崎競馬が小向トレセンの移転断念についての見解を発表

2026年3月6日 16:56

 川崎競馬を主催する神奈川県川崎競馬組合は6日、小向トレセン(同競馬の厩舎地区と練習馬場)の平塚市内への移転を断念した経緯について、同競馬の公式サイトで見解を発表した。

 川崎市幸区の多摩川河川敷に位置する「小向トレセン」は、2019年の台風19号により、調教に使用する馬場が水没するなど、大規模な浸水被害を受けた。加えて施設の老朽化も進んでいるため、同組合は施設の移転が不可欠と判断。平塚市内への移転を目指して交渉していたが、昨年末に断念した。

 一連の経緯について「大切なお知らせ」を公式サイトに掲示。公募を経て移転候補地の優先交渉権者に選定されたが、候補地は市街化調整区域で、施設整備に地区計画の策定が必要。地元自治体と協議を進める中で、敷地の余裕のなさ、緑地率による有効面積の減少、住民などへの要望の対応など解決困難な課題が判明。地権者との間で約束していた時期までに計画策定の見通しが立たなくなったため断念に至ったと説明している。

 一部で報道された「地区計画の策定期限の延長に合意していた」「組合の都合による解除」については否定。「地区計画の策定期限の超過が確実となった場合、協定が失効することになっており、組合による自己都合解除ではありません」としている。

 これまでの報道対応については「当組合が主体的に自らの見解を示すことは行ってきませんでしたが、これは地元の方々の心情を考えてのことでした。本件は、当組合と地権者様との私経済上の取引に関わることであり、当組合から反論を行うことで事を大きくしては、地元に悪印象を与えることにもなりかねません。また、当組合と地権者様との間で締結された基本協定に謳(うた)われている秘密保持条項の存在も理由の一つです」と説明した。

 同組合では水害対策や「強い馬づくり」を目的としたトレセン移転は急務とし、新たな候補地の検討を目指すとしている。

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