【府中牝馬S】エストゥペンダ“開花の夏” 初タイトル奪取へラスト1F11秒3好仕上がり

2026年6月18日 05:30

Wコースで追い切るエストゥペンダ(撮影・郡司 修)

 日曜に行われる東西重賞の最終追い切りが17日、行われた。昨年から夏のハンデG3にリニューアルした「府中牝馬S」に出走する上がり馬エストゥペンダは美浦Wコースで好調をアピール。初のタイトル奪取に向けて意欲的に仕上げられた。昨年新設されたサマーマイルシリーズ第1戦「しらさぎS」は初代王者キープカルムが連覇に向けて栗東坂路を力強く駆け上がった。

 鋭い末脚で未来を開く。エストゥペンダは世代トップ級の素質を持ちながら、G1出走がない。ここで初タイトル、飛躍の足がかりとなるか。高柳瑞師は「ここまで下からの叩き上げで来ています。相手は強そうですが、そのぶんハンデ(54キロ)も軽いですから」と静かに闘志を燃やす。

 1週前はWコースで併せ馬、5Fは自己最速の64秒5をマーク。これでほぼ仕上がった。今週はWコースで単走。3歳の春ごろとは違って、変に高ぶる様子もない。スムーズに道中をクリアすると、直線で全身を使ったダイナミックな走り。馬なりでスッと脚を伸ばし、奇麗な加速ラップを刻んだ。ラスト2F目のラップは先週と同じ(12秒0)だったが、ラスト1Fは0秒3速かった。6F82秒4~1F11秒3でフィニッシュ。同師は「先週しっかりやったので単走で十分。動きは良かったと思いますよ」と好仕上がりを伝えた。

 エンブロイダリーが制した昨年のクイーンC(3着)など世代重賞4戦で3、3、4、5着。トップ級の力を示しながらも賞金を加算できず、牝馬3冠とは無縁に終わった。その後は条件戦を地道に勝ち上がり、前走弥彦Sもしぶとく差し切った。佐藤助手は「(前走は)改めて力があるところを見せてくれた。普段のキャンターからパワーが付いてきたと感じるし、道中で少し行きたがるところはあるけどメリハリが付くようにもなった」と成長を伝える。

 12戦中9戦でメンバー中最速の上がり3Fを繰り出した。全4勝が左回りで東京は2勝。今回も末脚が生きる舞台だ。同助手は「やっぱりためる競馬で直線は長い方がいいのかも。スタートが決まらないこともあるので。できれば良馬場で走らせてあげたい」と週末に思いをはせた。ヴィクトリアMは同期が8頭出走し、エンブロイダリー、カムニャックのワンツーだった。私はここから。3歳時の悔しさを胸に、逆襲の追い上げが始まる。

 ≪前走条件戦組が好走≫マーメイドSとして阪神(24年は京都)に組まれていた時期を含め、過去10年を振り返ると前走条件戦組の好走が目立つ。16年リラヴァティ、18年アンドリエッテから21年シャムロックヒルは4年連続V、24年は前走2勝クラスVのアリスヴェリテが重賞の壁を突き破り計6勝。25年も2着カナテープ、3着ラヴァンダがこのパターンだった。今年はエストゥペンダ、マカナが前走3勝クラスをステップに参戦する。

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