英ロイヤルアスコット開幕!クイーンアンSは伏兵テンボブトニーが強襲V「本当に大きな勝利」シューマーク
2026年6月17日 00:04 英国王室が主催する伝統の開催「ロイヤルアスコット」は16日、首都ロンドン近郊のアスコット競馬場で好天の下、幕を開けた。
開幕カードの1R・クイーンアンS(G1、4歳以上、芝直線1600メートル)は9頭で争われ、道中、馬群の最後方で脚をためたキアラン・シューマーク(30)騎乗のテンボブトニー(セン5=英E・ウォーカー、父ナイトオブサンダー)がラスト2Fで外に出してエンジン全開!しまいグイグイ伸びて差し切った。良馬場で勝ち時計は1分37秒53。
前走タッテナムコーナーS(1着)から中9日で出走し、単勝51倍の最低8番人気タイで激走V。昨春のジョンオブゴーントS、前走(いずれもG3)に続く3度目の重賞制覇でG1馬の仲間入りを果たした。
コンビ継続で末脚をフルに引き出したシューマークは「エプソム(前走=やや重)とは馬場コンディションが違って、はるかに時計が速い馬場で距離も1F延びたけど、とても賢い馬で余裕を持ってレースを進められた。馬が成長し、精神面の状態もいい」と相棒をねぎらい「これは本当に大きな勝利。ロイヤルアスコットという大舞台の初日、最初のレースでG1を勝てたことでプレッシャーから解放された。何より、このチームの一員であることが光栄。トレーナーと厩舎のみんなは驚くほど丁寧に馬たちに接し、素晴らしい仕事をしている」とウォーカー師、厩舎スタッフを称えた。
ウォーカー師は「10日前にG3を勝ち、今日もまた結果を出すことができた。最後方で脚をためて、ラスト1Fで前をどれだけ追い抜けるか、という作戦。キアラン(シューマーク)が最高の騎乗をしてくれた」と殊勲の人馬に感謝した。昨年、凱旋門賞当日のパリロンシャンでフォレ賞(G1、芝1400メートル)3着と好走。今年もフォレ賞(10月4日)を目標に掲げ、そこに至るローテを検討した際、登録を済ませていたロイヤルアスコット参戦プランが浮上。「厩舎で、じっとしていても勝てないからね。挑戦してみようと思った」と中9日の起用に踏み切った。
半馬身差2着に2番人気タイのモアサンダー、3着に2番人気タイのオペラバッロ、1番人気ノータブルスピーチは6着、連覇を期して参戦したドックランズは4番人気7着に敗れた。
テンボブトニーと同じ5歳世代のナイトオブサンダー産駒はアイルランド産のソンシ(牡)が栗東・中内田厩舎に在籍し、今春の阪急杯でコースレコードV(勝ち時計1分18秒9=阪神芝1400メートル良馬場)を飾った。
▽ロイヤルアスコット 毎年6月3週目にアスコット競馬場で英国王室が主催する開催。英国では「ロイヤルミーティング」と呼ばれ、日本では「ロイヤルアスコット」で定着している。日本調教馬の最先着は2000年キングズスタンドSのアグネスワールドと25年クイーンエリザベス2世ジュビリーSのサトノレーヴ2着。今年は16日から20日まで5日間の日程で、G1・8競走を含む重賞19競走が組まれている。日本調教馬は最終日のクイーンエリザベス2世ジュビリーS(G1、芝直線1200メートル)にサトノレーヴ(牡7=堀)、ルガル(牡6=杉山晴)が出走予定。
