【府中牝馬S】セキトバイースト連覇!梅雨空吹き飛ばす圧逃 四位師「秋に楽しみが増えました」
2026年6月22日 05:25 名は体を表す。中国の歴史小説「三国志」に登場する赤兎馬(せきとば)。1日に千里を走ると言われた名馬から名付けられたセキトバイーストが無尽蔵のスタミナを見せつけた。梅雨空を吹き飛ばす圧逃。連覇に導いた浜中は「苦しいところからもうひと踏ん張りしてくれた」とパートナーの心臓の強さに感嘆した。
迷いはなかった。スタートから二の脚を利かせて強気にハナを奪った。時計のかかるやや重の馬場で、1000メートル通過は58秒9。ペースは流れたが、天下一品の持久力を持つセキトバイーストには関係ない。直線入り口でセーフティーリードを取ると、あとは独り旅。余力十分に押し切った。
狙い通りのV2だった。8年連続重賞制覇となった浜中が「今の東京の馬場コンディションはこの馬に合っていると思っていた」と話せば、四位師も「昨年みたいなシチュエーション(条件)だったからね」とニヤリ。「雨が降ったのもこの馬にとっては恵みだった。とはいえ強かったね。昨年より安心して見られた」と満足げだった。
昨年のこのレース以降白星こそなかったが、強い相手にもまれて力をつけてきた。トレーナーも「抑えるのが大変だったみたい。レベルアップしていると思う」と成長を実感する。今後は放牧に出しリフレッシュ。「秋に楽しみが増えました」。赤兎馬はいつでも主の願いをかなえ続けたという。セキトバイーストは、四位師に初のG1タイトルをもたらすことができるのか―― 。
◇セキトバイースト 父デクラレーションオブウォー 母ベアフットレディ(母の父フットステップスインザサンド)21年1月30日生まれ 牝5歳 栗東・四位厩舎所属 馬主・TNレーシング 生産者・北海道新ひだか町のタイヘイ牧場 戦績19戦5勝(重賞2勝目)総獲得賞金1億8049万5000円 馬名の由来は赤兎馬+東。

