【クイーンS】ココナッツブラウン雪辱V 小細工なし上がり最速34秒1 北村友が全10場重賞制覇

2026年8月3日 05:29

<クイーンS>ゴール前で逃げ切って勝ったココナッツブラウン(左)と2着に入ったコガネノソラ(右)(撮影・千葉 茂)

 さらにたくましく、美しくなって札幌に帰ってきた。ココナッツブラウンがわずか頭差に泣いた昨年のリベンジ。6歳でのうれしい初タイトルだ。上村師は「昨年より成長している分、馬は良かったですね。G1でも戦ってきた馬だから、ここは負けられないところではあったので」と喜んだ。

 1年前とは対照的な進路取り。昨夏はインで詰まって脚を余したが、この日は3~4角で大外を進出した。「昨年のこのレースでまたがった時から本当にいい馬だと思っていた」と北村友。その後も4戦で手綱を取り、相棒への信頼は揺るぎのないものに。小細工なしの運びでメンバー最速の上がり3F34秒1。他馬をまとめて差し切った。鞍上は「この馬はイメージをつくらない方がいいので、ありのままの競馬をした。自分で動く強い走り。雪辱を果たせた」と汗を拭った。

 昨年、ダービージョッキーとなった北村友は史上9人目のJRA全10場重賞制覇。今春もクロワデュノールとのコンビで大阪杯、天皇賞を制覇と、まさに脂が乗ってきた。武豊、ルメールら名手たちに肩を並べる新たな勲章。それでも本人は冷静で「特に意識していたわけではないけど、うれしいなと思います」と静かに喜んだ。

 次戦は同じく昨夏2着に泣いた札幌記念のリベンジも期待したくなるが、上村師は「馬の状態を見てから。滞在の方が競馬はしやすいというのはある」と説明。キタサンブラック産駒らしく成長曲線はいまだ上向き。豊かに実る6歳夏のココナッツだ。

 ◆ココナッツブラウン 父キタサンブラック 母ルアーズストリート(母の父キングカメハメハ)20年4月28日生まれ 牝6歳 栗東・上村厩舎所属 馬主・下河辺隆行氏 生産者・北海道日高町の下河辺牧場 戦績16戦5勝(重賞初制覇) 総獲得賞金1億8764万6000円 馬名の由来は茶色の一種。

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