【朝日杯FS】笹田師、エアスピネルで武豊の大記録達成願う
2015年12月18日 05:30 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、朝日杯FSにエアスピネルで挑む笹田師を直撃した。
――エアスピネルの前走(デイリー杯2歳S)は2番人気でした。
笹田師 重賞を含む3戦全勝のシュウジがいたのに対しこちらは新馬戦を勝っただけ。人気的には仕方ないと思いました。
――世間の評価はそうでも、負けているとは思わなかったのでは?
新馬戦の勝ちっぷりが良かったですからね。当日の雰囲気も変わらず良かったし、良い競馬はできると思っていました。
――スタートがいまひとつでした。
そうですね。でもすぐに好位につけたし、最後が速ければ問題ないと思って見ていました。
――外枠もあり、終始外を回らされる形になりました。
でも(武)豊君がエスコートしてくれていたので心配はしませんでした。むしろ不利を受けたりしないコースを走らせてくれるだろうと思って見ていました。
――直線はなかなか手前(軸脚)が変わらないまま進出してきました。
あのまま反応が悪いようなら手前を替えさせたりするのでしょうが、普通に前を捉えに来ていましたからね。無理してまで替えさせる必要はないと豊君が判断したのでしょう。
――右へ行きたがったのか内から一発だけむちが入りました。
調教を見ても右へ行きたがるとかそういう癖はありません。ゴーサインの指示を出して、内ラチ沿いに持っていっただけだと思います。
――最後は楽々と抜け出した。
期待通り強い内容でした。あの競馬ぶりならここでも恥ずかしい競馬にはならないと思います。
――最終追い切りは調教助手を乗せました。
騎手を乗ると走り過ぎてしまう面があります。当該週なので、オーバーワークはさせたくなかったから助手を乗せました。
――半マイル52秒3~1F12秒1。
最後が少し物足りなく感じた1週前と違い、今週は合格点をあげられる動き。状態は良くなっています。
――デビュー当初にうかがった青写真通りに来ていますね。
競馬はなかなか思った通りにいかないものですが、この馬はレースぶりといい中間といい、本当に思った通りに来ました。ここでもいい勝負になると思います。
――母エアメサイアは笹田師が調教助手をしていた伊藤雄二厩舎の馬でしたし、武豊騎手のJRA全G1制覇も懸かっています。
あまりこちらが力むと良くないですが、話題性のある馬なのは間違いないでしょう。豊君の大記録が達成できることを私も願っています。