大激戦が予想される3歳短距離重賞レース「第37回ファルコンＳ」。連覇を狙う須貝厩舎が送りこむカルロヴェローチェは2枠2番に入った。新馬戦で下した相手には後にホープフルSを制するドゥラエレーデやアイビーSを快勝するチャンスザローゼスなど強豪ぞろい。距離短縮で初のマイルに挑んだ前走は2着に2馬身半差をつける逃走劇で短距離に対応できるスピードを示した。武豊との初コンビで重賞初Vを狙う。

　前走のシンザン記念で2着に好走したペースセッティングは5枠8番。勝ち馬ライトクオンタムの末脚に屈したものの厳しいペースで逃げ粘った能力は評価できる。3走前の京王杯2歳Sでは中団から脚を伸ばして4着と自在性も兼ね備え、ここでも展開に応じて堅実な走りが期待できる。

　未勝利戦と万両賞を連勝しているテラステラは1枠1番から重賞初挑戦。万両賞ではペースセッティングに競り勝っており、侮れない存在だ。朝日杯FSで5着に食い込んだバグラダスは4枠5番。芝の1400メートルで勝っており、現状はこの距離が良さそうだ。

　中の人注目は4枠6番のタマモブラックタイ。前走のあざみ賞ではやや重の馬場をものともせず快勝しており、週末の雨予報は追い風になりそうだ。1ハロンの距離延長をこなすことができれば上位争いも。