リニューアルした阪神競馬場を舞台に行われる桜花賞トライアル・第32回チューリップ賞。本番と同じ舞台の最重要ステップに今年もスター候補生が集まった。

　阪神JF2着からの臨戦ビップデイジーは6枠9番に入った。前走は内枠から直線で外へ持ち出すと、勝ち馬アルマヴェローチェに0秒2差の2着。操縦性の高さと堅実な末脚が光った。飛躍の春へ、2歳女王が不在のここは負けられない。

　7枠11番ウォーターガーベラは2走前のシンザン記念でしぶとく伸びて3着。牡馬相手に経験を積んだ。定年引退となる河内師はここが最後の重賞。初コンビとなる弟弟子・武豊とのタッグで勝利が見てみたい。

　2枠2番に入ったクリノメイはデビュー2連勝を飾った素質馬。前走の阪神JFはゲートで立ち上がり、外枠発走となるなど精彩を欠いた。2走前に退けたエンブロイダリーはその後にクイーンCを制覇。スムーズならこの馬も重賞突破の場面がある。

　中の人注目は3枠4番に入ったナムラクララ。前走の紅梅Sでは5番手から力強く抜け出して2勝目を挙げた。姉ナムラクレアに続く重賞制覇を狙う。