春のクラシック戦線へ向けて重要な一戦となる「第72回毎日杯」の枠順が28日、確定した。

　2戦2勝の無敗馬リラエンブレムは7枠8番。前走シンザン記念を制し、重賞初制覇。1F延長となる今回、折り合いがカギを握る。2戦連続で上がり3F最速をマークしており、外回りは歓迎材料。3週続けて追い切りに騎乗した浜中は「週を追うごとに良くなっています。馬の雰囲気もいい。雨でもこなすと思います。ポテンシャルの高い馬ですから」と期待たっぷり。

　坂井との新コンビで挑むキングノジョーは1枠1番から発走する。前走京成杯は1番人気4着も、ハイペースの展開を道中から早め先頭に立ち、強気なレース運び。能力を示すレースだった。1週前追い切りでは、重馬場をものともせず1番時計をマーク。最終追い切りを受けて田中博師は「前走に比べ、操作性は多少良くなっている」と手応えを示した。

　共同通信杯4着の良血ネブラディスクは5枠5番。まだ幼さが残るが、ポテンシャルは高い。半姉はG1・4勝のリスグラシュー。最終追い切りでは力みのない走りを披露し、その素質を発揮する。

　中の人注目は、昨夏の北海道でデビュー2連勝を飾ったアスクシュタインで4枠4番にゲートイン。藤原師は「状態は変わらずいい。体も大分、成長してきた。この舞台もいい」と言うように勝機はある。前走弥生賞ディープインパクト記念は0秒4差6着。展開次第で、巻き返しも可能だ。