アヴドゥラ 日本から世界へ攻め姿勢「“強く押す”スタイル注目して」
2018年8月10日 05:30 ――4日の小倉11RでJRA初勝利。
「勝てたことはもちろん、その日の一番大きなレースを勝てたことがとてもうれしかった。表彰式には藤懸と鮫島(克駿)が駆けつけてくれたし、調整ルームでは和田や松山も面倒を見てくれる。いい人ばかりだね」
――来日の経緯は?
「今年リーディングを獲得できたから、次は世界を目指そうと思ったんだ。その時に思い浮かんだのが日本。ボウマンから勧められたし、レベルが高いと聞いていたから」
――日本の競馬のことはどれぐらい知っていた?
「ディープインパクトとモーリス、ジョッキーでは武豊とロイ(小崎綾也、豪州遠征経験あり)は知ってました。もちろん、ボウマンからいろいろ聞いて、勉強してきました」
――豪州と日本の競馬で大きな違いは?
「違うことばかりだね。調整ルームはもちろん、パドックのミストや検量の流れ…。でも、全てが理にかなっているよ。レースの話をすれば、日本の競馬の流れにはフィットできました。ただ、日本は内ラチから1頭分を空けるように決まっていて、その1頭分が入れるのか入れないのか、微妙な時がある。気をつけないといけないね」
――暑さには慣れた?
「豪州は乾燥しているけど、日本はジメっとしている。正直、ベストコンディションになるには、もう1週間ほど欲しい。そういえば、日本では若手騎手でもサプリを摂取するなど体調管理に熱心。豪州ではごく一部の騎手しかやっていないから感心したよ」
――日本での休日はどう過ごす予定?
「実は12月に結婚予定の彼女(タイラーさん)が遊びに来ているんだ。南草津(滋賀県)のマンションで一緒に住んでいるよ。日曜日の競馬が終わってから1泊2日で東京や京都に行けたら、と思ってます」
――今週は小倉で18頭に騎乗予定。日曜メインのサトノケンシロウは追い切りにもまたがっている。
「2週連続で乗せてもらいました。グッドホース、グッドコンディション。チャンスがありそうです」
――最後にアピールを。
「手足が長いので、追うことには自信があります。あまりムチを使わず、パワフルに“強く押す”スタイルに注目してください。次はG1が開催される時期に呼んでいただきたいので、まずはこの夏に結果を残せるよう頑張ります」
◆ブレントン・アヴドゥラ 1991年1月18日生まれ、オーストラリア・メルボルン出身の27歳。07年騎手デビュー。17〜18年シーズンにオーストラリアNSW地区でリーディングを獲得。18年ゴールデンスリッパーSをエスティジャーブで制するなどG1・6勝。1メートル68、53キロ。今回の短期免許は9月2日まで。