【秋華賞】アーモンド、完熟の95点 牝馬離れした胸の深さ

2018年10月10日 05:30

完熟したアーモンドアイ(撮影・村上 大輔)

 アーモンドアイは牝馬3冠制覇へ隙のない仕上がりです。ひと夏越して全体に筋肉のボリュームが少し増しています。腹回りには少し余裕がありますが、1週前の体つきとしてはちょうどいい。今週の追い切りと京都までの輸送できっちり絞れるでしょう。何より強調できるのが毛ヅヤ。曇り空の下での撮影でも非常にさえています。内面からにじみ出るような輝き。よほど体調がいいのでしょう。

 ロードカナロア産駒らしいマイラー体形とはいえ、筋肉はサンデーサイレンス(母の父)譲りの柔軟さ。胸の深さは牝馬離れしています。オークス時に指摘した通り、大きな肺や心臓を収容する大きな胸です。賢くて素直そうなアーモンド型の目、利口そうな耳、正常心を伝える自然に垂らした尾…。リップチェーン(上唇内側の歯茎に掛ける鎖状の馬具)を気にして、口を開いている点までオークス時と同じ。少なくとも確認できる部分に関しては狂いがありません。

 オークス時同様、四肢には肢巻き(バンテージ)を着用。さらに今回は「ワンコ」と呼ばれるプロテクターを前肢のつなぎに着けています。そのため蹄を含めた四肢の細部までは分かりませんが、体つきには全く隙がありません。

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