【ジャパンC】“キセキ”は起きず…決死の逃走も2着

2018年11月26日 05:30

<ジャパンカップ>アーモンドアイ(右)に敗れ2着に終わったキセキ(撮影・郡司 修)

 最強牝馬に対して懸命の抵抗を見せた。逃げたキセキが直線を向き、最高の踏ん張りを披露する。川田の激励のムチに必死に応えた。しかし、1番人気馬が来た。残り150メートル、アーモンドアイに前に出られた。食い下がるも1馬身3/4差の2着。3着スワーヴリチャードには3馬身半差と決定的な差をつけたが、希代の天才少女の末脚に屈した。

 「とにかく自分の競馬はできた。状態は良かった。返し馬も競馬も雰囲気が良く、普通なら当たり前に押し切れるレースだった。これだけ素晴らしい馬が相手だから」と川田は勝ち馬を称賛した。そして、ひと呼吸置き、改めて「うーん…。キセキは頑張っている…」と少し悔しそうにため息を漏らした。

 3着だった天皇賞・秋に続く逃げの手。前半5Fを59秒9でまとめると、跳びの大きい愛馬の力を最大限に生かすべく残り5Fすぎから早めにエンジンをふかしていった。乗り方としてはベスト。攻めの騎乗に馬も応えた。しかし…。今回は勝ち馬を褒めるしかない。

 「ここまでいい状態にしてくれたスタッフ、そしてキセキに感謝します」。川田は愛馬に賛辞を贈り、競馬場を後にした。

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